こちらのお宅のリビングの雰囲気、ちょっといい感じだなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。
無垢材と合板を無塗装で使って、木の質感そのままで仕上げた内装。サイドの壁際に造作された壁いっぱいの大きな棚がまたいいですよね。
この棚、ところどころの背板が抜いてありまして、そこから向こう側が見えるようになってます。
棚の向こうはキッチン。
この、「見えるけど見え過ぎない」感じが絶妙だったりするかなと。この棚に全部背板が入れてあったら、こういう開放的な雰囲気とはちょっと違う感じになっちゃいますもんね。
キッチンの隣はダイニングなんですが、ダイニングとの間に立てられたカウンター脇の棚も、やはり同じように背板なしなんです。
こういう、「緩く区切りつつ、つながってる」感じ、いいと思うんですよね。
しかも、棚ですから、そこに置くもの1つでスペース同士のつながり具合もコントロールもできちゃうわけで。何も置かないか、置いてもシンプルなちょっとしたものだけにとどめておけば、まんまつながった感じになるでしょうし、逆に、スペース同士をもう少し区切った感じにしたいのであれば、大きなものや存在感のあるものを置くようにすればいいわけです。
もしかすると、抜いた背板の部分にロールスクリーンでも付けておいたりすると、開けたり閉めたりすることでスペースのつながり方を手軽にコントロールできて便利かもしれませんね〜。あとは、棚にいろいろな種類の観葉植物をいくつも置いて、季節によって変わる葉の茂り具合で、スペース同士のつながり方も変化していくのを楽しんで、みたいなのもおもしろいかも。
こうやってイメージを膨らませていくと、この「スペースを区切る棚」、見た目以上にいろいろなやり方で遊べるアイテムになってくれそうじゃないですか?
ただしこの棚(壁)、当然のことながら、光のみならず、空気も音もぜーんぶ通しちゃいますから、本当にこんな感じの棚を導入される場合には、空調・換気・もしかすると防音とか、その他もろもろも含めて十分すぎるくらいにご検討の上、しっかりと対策をされることをおすすめしておきたいと思います。
( via Rob Kennon )
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【スペースの作り込み】寛ぎ空間を詰め込んだコンパクトな一軒家
又首構造の低い切妻屋根をそのまま地面に置いたような、どこか合掌造りにも似た外観のこのロッジ、コンパクトながらも、作りがなかなか素敵だなと思ったのでちょっとご紹介させていただきたいと思います。
玄関を開けて中に入ると、そこにはいきなり階段と薪ストーブ。
ここが、リビングであり、この家のメインのスペースになります。
ターンテーブルとレコード、いいですね〜。アナログの音がどうなのかという話は別にして、レコードって、デジタルのオーディオプレーヤーと違って、シャッフルしたり飛ばしたりが簡単にできないところがいいんだと思うんですよね。「今からしばらくのあいだ、この空間でこれを聞くぞ」という、より能動的な姿勢が必須と言いますかなんと言いますか。「適当に何かをBGMとして流す」にしても、そこには、今どきの「適当に」とは一線を画したものが必要とされる気がします。お気に入りのスタンダードの名盤を何枚かとか、もしかすると、70年台〜80年台前半の、初期のハウスあたりなんかを置いておいたりするのも良さそうかなと。
…いきなり話が飛びました。お家の中に戻りたいと思います。
階段の下は、本棚と食器や道具類の収納棚。
このスペースでできることといったら、壁際に置かれたソファに座って、コーヒーかワインでも飲みながら何気ない会話を楽しむか、音楽を聞きながらのんびり読書をするくらい。なんとなく、僕の大好物でもある「一人掛けのソファのある空間」にも通ずるものがあるこういう場所、自宅にあったらいいですよね〜。
階段を上った先は、こんな感じのベッドルーム。
「勾配天井下の、包まれ感のあるベッドルーム」 みたいなのとはちょっと違いますけれど、これはこれで落ち着いてよく眠れそうな感じ。
1階に戻りまして、先ほどの、ターンテーブルのあったスペースのさらに右奥がキッチンスペース。
キッチンのさらに奥、家の裏手にはウッドデッキのテラスもあります。
屋内にはダイニングスペースはありませんが、その代わりに、テラスに屋外ダイニングが。
バスルームはこの隣。
この家の大きさに対しては、バスルームが若干贅沢すぎるような気も…。
見た目はコンパクトなのに、中に入ると意外とスペースのある、そして、その空間でどうやって過ごしたいかが明確になっている人にとっては必要なものは全て揃っている、1LK(ダイニングなし)の一軒家。
こういう家をこのままで日本の都市部なりに建てるというのはさすがに無理があるとは思いますけれど、スペースの使い方/作り込み方には、狭小住宅に限らずとも、参考にできる部分がありそうかなと。これからお家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方がいらっしゃいましたら、こちらのお宅を参考にしつついろいろとアイディアを膨らませてみるというのはいかがでしょうか。
( via Airbnb )