あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます
長めのお休みをいただいていたせいで年明け初ポストがこの時期になってしまいました。1月8日にもなると、ちょっといまさらという感じもしないでもないですが、一応新年のご挨拶ということで。
さて、早速ですが、2016年最初のご紹介はこちら。このお宅のこのリビングの雰囲気、いい感じかなということで。
独特の包まれ感のような雰囲気のある低い勾配天井の下に、座り心地の良さそうな一人掛けのソファを置いたリーディングヌック的スペース。お気に入りの音楽を少し大きめの音量で掛けて、サイドテーブルの上には読みかけの小説とムック本を数冊。淹れたてのコーヒーを片手にのんびりと過ごすひととき、いいですね〜。新年早々、クリーンにツボにヒットする大好物を発見してしまいました。
こちら、フランスとイタリアの両国にまたがってそびえる西ヨーロッパ最高峰の山モンブランの南東麓、クールマイユールの街に建つ山荘のロフトなんですけれど、リビングのコーナー以外のスペースもいろいろと素敵なんです。
リビングの逆サイドがキッチンになってるんですが、
そのキッチンとの間に、こんな感じのスモールダイニング兼ワークスーペース的なカウンターテーブルが作ってあったりして。
カウンターテーブルのサイド部分はゲートレッグテーブル的な作りになってまして、必要に応じて拡げたり狭めたりできるようになってます。
このキッチンのちょうど裏側がベッドルームなんですが、
そのベッドルームへと続く通路の途中にも、いきなりこんな感じの寛ぎスペースが作り込んであったりして。
特に何も考えずにいたら間違いなく単なる通路で終わってしまうところを、そこに天窓を作り、コーナーに座り心地の良さそうなチェアを置いて、包まれ感と開放感の共存する面白い空間に仕上げて。こういう遊び心満載な感じ、日々の生活を楽しむためにはとても大切だと思います。
ベッドルームも勾配天井の下。
微妙に低い天井の下のこの雰囲気、落ち着いてぐっすり眠れそうですよね。でも、当然それだけじゃ終わりません。
天井が一番低くなったコーナースペースにも、やはりチェアを置いて。
これは好みの問題でもあるとは思うんですけれど、椅子の代わりに一人掛けソファを2つとコーヒーテーブルでも並べておいて、寝る前にちょっとお酒を飲んだりしながら寛げるようなスモールリビング的なスペースを作り込んでみるというのもありかも。
全体が全て勾配天井の下という特殊な空間だからこそのこの面白さではあるわけですれど、それをそのままなんとなく使って終わりにするのではなく、使える場所は余すところなく使い倒すこの姿勢、素晴らしいですよね。
うちの自宅も、将来リフォームするときにはこのくらい徹底的に遊び心を盛り込んでみたいものです。そのためには、今のうちからいろいろしっかりと検討しておかないとな…。
( via archilovers )
「キッチン」タグアーカイブ
【将来的にも柔軟に】ライフステージに合わせて多用途に使える快適なロフト
こちらのロフトの雰囲気、素敵じゃないですか?
勾配天井の下の包まれ感のあるロフトのベッドルーム。天井は低いですが、かわいらしい窓にフローリングの床、天井も壁も含めてしっかりとした内装に仕上げられていて、とっても居心地の良さそうなスペースですよね。
ロフトの下は、こんな感じのワークスペースと、
その奥はキッチン。
ロフトに上がるための階段は収納も兼ねて。
マットレスやワークデスクのサイズからして、ロフトのサイズは2.5m×2.5m程度といったところでしょうかね。使い勝手の良し悪しは使い方によってもかなり変わってくるとは思いますけれど、このくらい居住性や快適性を重視した作りにしておけると、家族の成長やライフスタイルの変化など、ライフステージに応じていろいろな使い方ができて便利そうかなと。
実際に、日本のお宅でこんな感じのロフトを作るとどうなるのか、ちょっと考えてみました。
小屋裏収納の取り扱いについての条件は建築基準法で定められているわけですが、実際のところでは、それに対して各自治体ごとに、地域性を鑑みて条件を付加したり緩和したりすることが認められています。例えば東京都世田谷区の条件だと大まかには以下の通り(H24年7月施行の内容ベース)。
- 天井高は1.4m以下。
- 広さは、ロフトのある階の床面積の1/2以下であること(いずれも水平投影で計算)。
- ロフト直下の天井高は2.1m以上を確保すること。
- 外壁の開口部は原則として禁止。ただし、換気目的として、ロフト床面積の1/20以下、且つ0.45平方m以下のものであればOK。
- その他禁止事項:「収納の造作」「電話/テレビやインターネット等のジャックの設置」「畳/絨毯タイルカーペット等の床」「エアコン等の空調設備の設置」。
- 上記以外にも居室等に使用される可能性がある仕様にはしないこと。
- 「物置であり居室には使用しない」と記載すること。
窓なしはなんとか我慢できたとしても、それに加えてエアコンもNGですから、やはり日本で、法令をしっかり守りつつ「快適に過ごせるロフト」を実現するのはちょっと難しそうです(夏場がそこまで暑くならない地域だったら、サーキュレーターとかを上手く使えば、ある程度はなんとかなるかもしれませんが…。そういう意味では、暖かいのがウェルカムな冬場は比較的なんとかなるのかも)。
まあ、第6項、第7項あたりの項目からして、ベッドが置いてあるというこちらのお宅のロフトのような状況とは、そもそも全く相容れないわけですが…。
でも、こういうロフトを見てしまうと、もしも容積率などの条件が許すのであれば、敢えて「小屋裏収納扱いにならないロフト」として作って、より幅広い用途に応用して使えるようにしておくという手も、選択肢としてはありかもとも思っちゃいますよね。
「居室としても使う」前提で設計しておけば、将来的に転用するパターンもいくつか想定して設備関係もあらかじめいろいろと作り込んでおくことも可能ですし、将来のリフォーム/リノベーションの際にも柔軟に対応できますから。
これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、自宅にロフトが欲しいなとお考えの方がいらっしゃいましたら、こういう感じの「屋裏収納扱いでないロフト」、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。
※本ポストには、法令違反等を助長する意図・目的は全くございません。こちらのポストをご参考にされる場合にも、ご本人及び関係者各位において、届け出や申請などを適切に行うことをおすすめいたします。
( via DIY HOUSE BUILDING )