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【将来的にも柔軟に】ライフステージに合わせて多用途に使える快適なロフト



こちらのロフトの雰囲気、素敵じゃないですか?

勾配天井の下の包まれ感があって居心地の良さそうなフローリングのロフトベッドルーム

勾配天井の下の包まれ感のあるロフトのベッドルーム。天井は低いですが、かわいらしい窓にフローリングの床、天井も壁も含めてしっかりとした内装に仕上げられていて、とっても居心地の良さそうなスペースですよね。

 

ロフトの下は、こんな感じのワークスペースと、

ロフトベッドルームから階下のワークスペースを見下ろす

 

その奥はキッチン。

ロフトの下のワークスペースとキッチン1

 

ロフトに上がるための階段は収納も兼ねて。

ロフトの下のワークスペースとキッチンとロフトに上がるための階段兼収納

マットレスやワークデスクのサイズからして、ロフトのサイズは2.5m×2.5m程度といったところでしょうかね。使い勝手の良し悪しは使い方によってもかなり変わってくるとは思いますけれど、このくらい居住性や快適性を重視した作りにしておけると、家族の成長やライフスタイルの変化など、ライフステージに応じていろいろな使い方ができて便利そうかなと。

 

実際に、日本のお宅でこんな感じのロフトを作るとどうなるのか、ちょっと考えてみました。

小屋裏収納の取り扱いについての条件は建築基準法で定められているわけですが、実際のところでは、それに対して各自治体ごとに、地域性を鑑みて条件を付加したり緩和したりすることが認められています。例えば東京都世田谷区の条件だと大まかには以下の通り(H24年7月施行の内容ベース)。

  1. 天井高は1.4m以下。
  2. 広さは、ロフトのある階の床面積の1/2以下であること(いずれも水平投影で計算)。
  3. ロフト直下の天井高は2.1m以上を確保すること。
  4. 外壁の開口部は原則として禁止。ただし、換気目的として、ロフト床面積の1/20以下、且つ0.45平方m以下のものであればOK。
  5. その他禁止事項:「収納の造作」「電話/テレビやインターネット等のジャックの設置」「畳/絨毯タイルカーペット等の床」「エアコン等の空調設備の設置」。
  6. 上記以外にも居室等に使用される可能性がある仕様にはしないこと。
  7. 「物置であり居室には使用しない」と記載すること。
大枠は問題なくクリアできそうですけれど、やはり第4項が厳しいですね。例えば広さ2.5m×2.5m=6.25平方mのロフトの場合、1/20は0.31平方m。サイズにして6cm×5cm程度ということですから、こぶし大の小さな穴が空いている程度で、とても「窓」という感じにはならないわけで…。仮にこれが最大の0.45平方mとしても6cm×8cm弱ですから、まあ大差ありませんな。頑張っても、本当に単なる換気用の小窓くらいでしょうかね。

窓なしはなんとか我慢できたとしても、それに加えてエアコンもNGですから、やはり日本で、法令をしっかり守りつつ「快適に過ごせるロフト」を実現するのはちょっと難しそうです(夏場がそこまで暑くならない地域だったら、サーキュレーターとかを上手く使えば、ある程度はなんとかなるかもしれませんが…。そういう意味では、暖かいのがウェルカムな冬場は比較的なんとかなるのかも)。

まあ、第6項、第7項あたりの項目からして、ベッドが置いてあるというこちらのお宅のロフトのような状況とは、そもそも全く相容れないわけですが…。

 

でも、こういうロフトを見てしまうと、もしも容積率などの条件が許すのであれば、敢えて「小屋裏収納扱いにならないロフト」として作って、より幅広い用途に応用して使えるようにしておくという手も、選択肢としてはありかもとも思っちゃいますよね。

「居室としても使う」前提で設計しておけば、将来的に転用するパターンもいくつか想定して設備関係もあらかじめいろいろと作り込んでおくことも可能ですし、将来のリフォーム/リノベーションの際にも柔軟に対応できますから。

これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、自宅にロフトが欲しいなとお考えの方がいらっしゃいましたら、こういう感じの「屋裏収納扱いでないロフト」、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

※本ポストには、法令違反等を助長する意図・目的は全くございません。こちらのポストをご参考にされる場合にも、ご本人及び関係者各位において、届け出や申請などを適切に行うことをおすすめいたします。

( via DIY HOUSE BUILDING )

【頭上のコンパクトな寛ぎスペース】快適に過ごせる2つのロフトがあるスモールハウス



こちらのお宅、ロフトの作りが素敵だなと思ったので、ちょっとご紹介させていただきたいと思います。

ゲストハウスとして使うために庭に設置された、広さわずか280スクエアフィートのトレーラーハウス。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウス

平米換算だと約26平方m≒15.7畳。若い単身者向けのワンルームマンションくらいといったところでしょうか。

玄関の扉を開けると、まず視界に入ってくるのがこちらのキッチンと、その脇に申し訳程度に設けられたスーパースモールなダイニングスペース。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのキッチン

 

そして、その向こう側、正面の頭上にはロフト。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのロフトその2の下

 

円形の可愛らしいFIX窓が2つある、こじんまりとした空間。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのロフトその2 絨毯の敷かれたロフト

日本の建築基準法でいうところの「ロフト」、すなわち小屋裏収納は、絨毯やカーペットを敷いてはいけないことになってますから、日本ではこういうロフト(小屋裏収納)を見かけることはまずない(はず)ですけれど、こういう空間、ちょっといいですよね。

冬場のよく晴れた日の昼下がり、窓から差し込む日光を浴びながら、この高い位置の床でごろごろひなたぼっことか、気持ち良さそうですね〜。夏場はちょっと暑そうですから、換気/通風系の考慮とエアコンか扇風機は必須でしょうかね。あとは、埃も結構たまりそうですから、掃除の仕方も考えておいたほうがいいかも。ここに掃除機を上げるのはちょっと大変でしょうからクイックルとか? 掃除機でも、マキタとかダイソンのハンディタイプのものだったら大丈夫ですかね。

 

こちらのお宅、実は、先ほどのロフトだけじゃなくて、先ほどのロフトの向かい側、玄関の真上にもう1つロフトがあるんです。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのロフトその1 ベッドルームに上がる梯子

 

こちらはベッドルーム。やはり絨毯が敷いてありまして、その上にゆったりとしたサイズのマットレスを置いて。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのロフトその1 ベッドルーム 遠くから

 

はめ殺しではないしっかりとした窓のある、快適に過ごせそうな素敵なベッドルーム。

快適に過ごせるロフトが2つあるスモールハウスのロフトその1 しっかりとしたベッドのあるベッドルーム

 

日本の小屋裏収納としてのロフトって、登り降りは梯子になりますから、ものを上げたり下ろしたりするのも大変です。だったらいっそのこと、そのスペースを、収納じゃなくて、ストレートにこういう空間として使ってしまうようにしたほうが良かったりするのかなと思ったりもするんですよね。

これから家を建てたりリフォームするご予定のある方で、自宅にロフトを作りたいな、とお考えの方がいらっしゃいましたら、こんな感じの「寛ぎのためのロフトスペース」、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。当然のことながら、絨毯を敷いたりエアコンをつけたりすれば小屋裏収納扱いではなく通常の居住スペースとしての扱いになるわけですけれど、しっかりと使えるように作るのであれば、そういうのもまたありなのではないかと(容積率などの条件が許すのであれば、という話ではありますが…)。

本当にこんな感じの寛ぎスペースを作る場合には、繰り返しになりますが、夏場の熱気や換気系の話だけは、くれぐれもしっかりと検討の上に、しっかりと対策をしておくことをおすすめしておきたいと思います。

( via Esk’et Tiny House )