こちら、床面積34平方mという、かなりコンパクトなお宅をリノベーションした物件なんですが、なかなか面白い作りになってます。
34平方m≒10坪20畳ちょい。この程度の広さしかない場所を上手に使う方法を考えるだけでも一苦労だと思うんですが、こちらのお宅、更に、室内の中央に取り壊すことの出来ない耐力壁があるという難条件までついてまして、その代わりと言ってはなんですが、天井高は4.5mもあるんだそうで…。
では実際に、どんなお宅にリノベーションしたのかと言いますと。
玄関を開けて室内に入ると、左手にいきなりリビング&ワークスペース。
階段下もしっかり使って収納を確保。
リビングといっても、コーナーにソファが1つ置いてあるだけだったりしますが…。でも、ちょっと座ってコーヒーでも飲みながらテレビを見たりするくらいだったら、この程度でも十分なわけで、夫婦2人+小さな子供くらいの家族構成だったらコレもありかも。
しかも、階段を上がった先の中二階的な場所にも、もう1つソファが置いてありまして、第二のリビング的なスペースが作ってあるんです。ここも更にコンパクトなスペースなわけですけれど、高い位置から室内を見渡して寛ぐのって、独特の面白さがありそうですよね。
そして、更に階段を上ったその上がベッドエリア。
写真だと広さがいまいち分からなくて、ちょっと狭く感じるかも知れませんが、コレ、ダブルベッドなんだそうで。でも、もう少し高い柵が欲しいかな……。
そして、玄関入って右手、耐力壁を挟んだ逆のエリアがダイニング・キッチン。
こちらは結構ゆったりとした作り。天井高も4.5mもありますし、なかなか開放感のあるダイニングエリアだと思います。
34平方mというと、日本の住宅の感覚では、「結構キツキツの1LDK」というくらいかなと思いますけれど、作り方によっては、ワークスペースあり、セカンドリビングありのこんな盛り沢山住宅にもできちゃうんですね〜。
でも、よく考えたら、天井高が普通の住宅の倍くらいあるんだから当たり前か……。
いっそのこと、ダイニング・キッチン側にもロフト的なスペースを作り込んでみたら、もっと面白かったかも。
( via ARQUITECTURA-G )
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ワークデスクで上手に分割された細長のスペース
このワークスペースの雰囲気、良い感じじゃないですか?
それほど広くもないというか、机のサイズから考えるに、せいぜい幅2m程度の細長なスペース。
どちらかと言えば使い道に悩むくらいの場所に成り兼ねないところ、ワークデスクの配置がものすごく良い仕事をしてくれてるのかなと。
これ、デスクを奥に詰めちゃったり、幅が狭いからって長辺の壁に向けて配置しちゃったら、それでもうお終いな感じですけれど、デスクをスペースの中央に向かい合わせに配置したお陰で、スペースが元々もっている方向性をちゃんとに生かし切ることができてますよね。
ワークスペースの向こうに置かれたソファも、ちゃんと「奥のエリア」風になってくれてて、とても良い感じ。
「家の中に、イマイチ上手に使えていない細長スペースがあるんだけど」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、このワークスペースを参考にしつつ、コンパクトでも使い勝手の良い空間を目指して色々と試してみたりするのも宜しいのでは無いかと。
( via Photograf Lina Ostling )