土地とお金に余裕があったら、自宅にこういうの作ってみたいですけどね。
近未来の宇宙船の内部を連想させるような流線型のインテリアのこちら、いったい何なのかと言いますと、サウナなんだそうで。
内装は杉の羽目板。木の暖かみ、節ありの板目の変化に富んだ独特の表情と、艶めかしい彫刻のような曲面の組み合わせが最高に素敵ですよね。
ロケーションは、北アメリカ五大湖の1つ、アメリカ ミシガン州とカナダ オンタリオ州にまたがって広がる広大なヒューロン湖の北東部のほとり。
長い年月を掛けて作られた花崗岩の崖のきわに、天然の地形をそのまま利用して、埋め込むような形で作りこまれています。
外壁も、用いられているのは内装と同じく杉。
ただしこちらは、”Shou Sugi Ban method”、つまり、日本の伝統的な建築材料である「焼杉」です。
冒頭で、「近未来の宇宙船の内部」という陳腐な表現を使ってしまいましたが、このサウナを作るにあたってイメージしたのは「洞窟」なんだそうで。そういわれてみれば、この雰囲気といい、このロケーションといい、宇宙船というよりは洞窟の方が遥かにしっくり来ますね。
この流線型の内装、見た目の美しさ、洞窟的な「包まれ感のある心地良さ」をもたらしてくれるのもさることながら、尖った部分がほとんど無いという点で、裸に近い姿で過ごすサウナという場所で、内部の人間がよりリラックスして過ごすことにも一役買ってくれているのではないかと思います。
そういう意味では、見た目は全然違いますけれど、このサイトでも何度かご紹介してきた、「浴室のニッチの物置スペース(=出っ張りが無いので、裸で過ごして、シャンプーしたりして目を閉じることもある浴室には最適)」にも通ずる部分があったりするのかなと。
こんな雄大な風景を目交いにおさめながら、美しくも艶めかしい木製の洞窟で最高にリラックスして過ごす心地よいひととき。いいですね〜。
これを自宅に作るというのは、さすがにちょっと無理がありますかね…。でも、こんな感じの設備のある温泉宿とかがあったら、年末年始のお休みにでも泊まりに行ってみたいものです。伊豆とか南房総あたりにあったりしたら、毎年恒例で通っちゃうかも。
( via ArchDaily )
「開放感」タグアーカイブ
【動線的にも合理的】森に向かって開く開放的なベッドルームと隣接する寛ぎのバスルーム
自宅のベッドルームがこんなだったら良いですよね〜。
30畳以上はあろうかという広々とした空間の真ん中に壁を立てた、ちょっと変わった作りのスペースの中央に、キングサイズのベッドを置いて。
枕元の壁を隔てた逆側は、実はこんな感じのバスルームなんです。
テラスとのあいだは全開口のガラスのスライドドア。この開放感、サイコーですね〜。
夏場とかは、水着でも着て、水に使って涼みながら読書とかしてみたいかも。
敢えて熱めのお湯を張って体を温めたのち、テラスに出て夕涼みしながらビールでも飲んで、また少し冷えたら風呂に入って、お風呂の中でもまたちょっと飲んじゃったりして…みたいな感じも素敵だと思います。そこまでいっちゃうと、お風呂というよりは、完全にどこぞのリゾート施設ですな。
このレイアウトがまたいいですよね。寝室のすぐ脇がバスルームって、便利なんです。1日のなかで、何らかの形でタイミングが重なってくることが一般的な「入浴/シャワー」と「就寝/起床」という項目が、物理的・動線的につながってると、一連の流れが非常にスムーズになってくれますから。
でも、この開けっぴろげっぷりは、さすがにちょっと勇気がいるかも…。
こちら、九龍半島の北側、香港最高峰の山、大帽山の麓に建つお宅でして、どんな方がお住まいの住宅なのか、そこら辺の情報まではちょっと確認できなかったんですが、香港の方というのはこういうのは全然OKな感じの文化なんでしょうかね。
と思って全体を確認してみたら、こちらのお宅、実はこんな感じの建物。
この4階建ての3階部分が丸ごと先ほどのベッドルーム&バスルームになってまして、ちゃんとカーテンもついてますから、外からも丸見えにはならないようになってるんですね〜。
これだったら大丈夫…かも…? でも、家族だけでも、あの作りはやっぱりちょっと恥ずかしかったりするような気もしないでもないような…。
まあ、これだけの豪邸だったら、他に普通のバスルームも作っておけば良いんでしょうけどね。 で、このバスルームは、水着を着て寛ぐとき用のにすれば宜しいわけで。あー羨ましい…。
( via archello )