「カテゴリ:良いなと思った家や内装、家具など」の最近のブログ記事



突然ですが、ベッドルームに必要なものってなんだと思います?

寝る場所ですので当然ベッドは必要だと思うんですが、それ以外にどんなものがあったら便利でしょう?


僕は「洗面台」があると便利だと思いますね。


小さなベッドルームであっても構わないので、こんな感じの洗面台を一つ作っておくと良いと思います。


こういうのがどのくらい一般的なのかよくわからないんですが、僕のウチのベッドルームには洗面台があります。

ベッドルームに洗面台があると、夜寝る前も朝起きた後もすぐに歯を磨いたり顔を洗ったりできて便利ですし、浄水器をつけておけば、夜ちょっと喉が乾いたときやお酒を飲んだりするときにもすぐに水を出して使えます。


あと、僕のウチのベッドルームにはソファが置いてあります。

で、その向かいにテレビが置いてあります。

寝室の端っこが小さなリビングみたいになってるんです。


ベッドルームの隣にはお風呂とトイレがあります。

夜お風呂から上がって脱衣所の扉を開けると、そこがそのままベッドルームになってまして、小さな子供がいるので便利です。


こうやって改めて考えてみると、僕のウチのベッドルームには「寝るための設備」はベッドぐらいしかありません。

そもそも「寝るための設備」というもの自体、世の中にはベッドか布団か寝袋かハンモックくらいしか無いのでは無いでしょうか。

だから、これは恐らくどこのオタクでもそうだと思いますが、ベッドルームに置いてある「寝るために必要な設備」はベッドくらいなのでは無いかと思います。


ここから先が大事な話です。

ベッドルームに「寝るために必要なもの」だけを用意しようと考えると、そのベッドルームはベッドしか無いベッドルームになってしまいます。

ベッドルームに必要なのは寝るときに使うものだけではなくて、寝る前とか寝ている最中とか起きた後に使うものも必要なんです。


リビングとかダイニングとかでも、動線とか生活パターンを色々と考慮してレイアウトを考えたりしますよね。

それと同じです。


でも、「ベッドルームは寝る場所」と考えて落とし穴にはまってしまう人も、たまにいるみたいです(僕の先輩にも「ベッドしか無いベッドルーム」に暮らしていた方がいました。その先輩はウチのベッドルームを見て「なるほど...」と言っていました。特別珍しいわけではないと思うんですが...)。


何が必要だと思うかは、人によって違うと思います。

パソコンが欲しい人もいるでしょう。

本棚が欲しい人もいるでしょう。

冷蔵庫が欲しい人もいるでしょう。

気が散るからテレビとかパソコンとかは絶対に要らない、という人もいます(こっち系に傾けることを検討するのも重要です)。


でも、引越したり家を建てたりするときに覚えておいたほうが良いことは、「ベッドルームに必要なものは、寝るために必要なものだけではない」ということです。


ちなみにこのベッドルーム、カリフォルニアのセコイア国立公園に建つ"Kaweah Falls"という、フランク・ロイド・ライトの弟子フランク・ロバートがデザインした建物のベッドルームなんです。

家の下を川が流れていたり、川を眺めながらのんびりできるデッキがあったりと、中々素敵で面白い建物ですので、興味がある方は覗いてみてください。


(本当はこのデッキを紹介しつつ何か書こうかなと思っていたんですが、ベッドルームの方に目が行ってしまいました...)





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今回ご紹介する2枚の家具の写真、いつもこのサイトでご紹介しているような家具とは少し系統が違うんですが、自分自身のためにちょっとどこかに記しておきたいなと思った部分があったもので。


赤いプラスチックの作り付け棚と、


レトロな黄色い化粧合板のキャビネットです。

棚の方は作られた時期ははっきりとはわからなかったんですが、キャビネットの方は70年代のもので、結構古いものの様です。


正直言うと、こういうプラスチックであったり化粧合板であったりという系統の素材はあんまり好みじゃないんですが、先日ゼネコンに勤める某先輩と何気ない会話をしていたときの「ある話題」とどこかで重なる部分があって、それが妙に印象に残ったもので。


その話というのは、本当にどうという事も無い様な世間話。

「IKEAの家具はどうか」というような話を漠然としていて、内容としては、「安くてそこそこのものはある」「収納関係などはコストを抑えられるし悪くない」「要は使い方」「化粧合板がイマイチ好きになれない」「そういえば、40年くらい前に最初に日本に入ってきた時は、それなりの高級家具だったらしい」「30年くらい前に建てられたウチの別荘で当時買ったIKEAのソファを使っているけれど、しっかりしていて今でも問題なく使えている」というような感じの取り留めも無い話をしていました。


で、最後の「化粧合板」「高級」というあたりから、「そもそも、昔の時代の"高級"とか言ったって、今の価値観と全然違って、今の感覚、今の基準で考えたら判断を間違えちゃう」というような話になったんです。


例えば商品の価格にしたって当時と現在では為替レートが全然違うわけで、当時は輸入品はどんなものだってある程度高級だった時代です。

円ドルは1975年には1ドルが300円前後、1980年には1ドルが210円−240円程度という時代でした。

スウェーデン・クローナと円とのレートがどの程度だったかのデータが無いので正確にはわからないですが、仮に現在までに円ドルと同程度の相場変動が起きているとすれば、輸入品の販売価格は、1ドル80円の現在の時代の2.6倍〜3.7倍程度の価格ということになります。

当然販売戦略であるとかその他の色々な事情も入ってくるわけで、本来は単純な換算は出来ないんですが、上記の相場変動を使って単純に換算するならば、例えば現在30,000円で売っているIKEAのソファは当時であれば75,000円〜100,000円以上で売られていたことになります。

これはちょっと今のIKEAの「安い」製品のイメージとは違うかな、と。


そうすると、本当に当時のIKEAが現在に比べて「(30年の使用に耐えうるような作りをした)高級な」製品であったのか、それとも単に高度成長期末期の日本にとっての輸入品が高級品だっただけで、品質や素材的に現在のIKEA製品よりも特別優れているわけでもないものが、普通に現在まで使用できてしまっているだけなのか、というあたりの判断が上手くつかなくなってしまうわけです。


これについては、当時の製品価格であったりというデータがないので正確な判断が出来ないのですが、個人的にはこういうことであったのかな、という推測をしています。

・当時のIKEAのソファは、当時もそれほど高級なものでは無かった。
・ただし、当時はスウェーデンも日本も現在ほどの消費社会ではなく、数万円で販売しているソファが数年で壊れるなどということを許容していなかった(相対的に、現在の製品よりも耐久性のある製品を作り販売していた)。
・上記の製品を今現在の価値観を持つ人間の視点でみると「耐久性のあるしっかりとした製品」に見える(価格が高いのは単に為替相場の問題)。


今度は化粧合板の話を少ししたいと思います。

「化粧合板」という素材、今現在の僕のイメージとしては、「安い」けれども「傷がついたり剥離したりするとどうしようも無い」「10年20年と長く使いたいもの向きでは無い」という感じで、長く使いたい家具は無垢素材や、せめて集成材を使ったものが良いかな、と考えたりしています。

しかし、この「化粧合板」が出てきた当時にしてみれば(それはもう少し古い時代ではあるんですが)、かなり革新的、未来的な素材として捉えられていて、そういったイメージに基づいて好んでこの素材を用いていたりしたわけです。

そうやって改めて考えてみると、こういったものの考え方というのはあくまで個々の「価値観」であって、全然普遍的なものではない、もっと言うならば、「無垢素材が良い」なんていうのも長い目でみればほんの一過性の流行りのようなもので、今現在の自分自身のイメージや好みに囚われすぎてはいけない、ということに気がつきます(素材としての良し悪し、用途別の適材適所的なものは別の次元で当然存在していますが)。


さて、ここで冒頭のプラスチックの作り付け棚と合板のキャビネットの話に戻ってみたいと思います。

僕がこういうものを好きで無かったのは、一体何でなのか?

一番のポイントは「長く使えそうに無いから」なんです。

「良い家具を長く使いたい」。コレは自分にとっての重要なポイントの一つです。


プラスチックとか化粧合板の製品というのは、製品が出来上がったときが一番美しくて、使っていくうちにだんだんと傷がついたり劣化したりして駄目になっていってしまう。

無垢素材の製品は、製品が出来上がったときも美しいけれど、使っていって傷がついたり経年変化しても、それはそれで「味」のようなものが出てきて悪くない。


今回、本当にそうなんだろうか?とちょっと思ったんです。

本当に大事なことは「良いものを長く使えること」。

そのために一番重要なポイントは「素材」ではなくて「作り」なのかなと。

長く使うことを意識して設計されていること、その中には当然素材の選択というものも含まれるわけですが、その基本が守られているものが「長く使えるもの」なわけです。


何だか当たり前の話になってしまったんですが、合板だろうがプラスチックだろうが、長く使えるように考慮されて作られているものは長く使えるし、素材とか見た目なんて10年20年後の自分の好みがどうなっているかはわからないわけで、「良いものを長く使いたい」人は、「素材」や「見た目」でなく「作り」に着眼することがもっとも重要なのかなと。

こんなことを考えさせられました、というお話でした。


( Photo ©wreck_chords )



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