「カテゴリ:良いなと思った家や内装、家具など」の最近のブログ記事



このバスルームを最初に見た時、「森の中でタープを張って、その下でキャンプしてるみたい」とか思ってしまったんですが、ボクは疲れているんでしょうか...。


でも、相当良い雰囲気なのは間違いないと思うんですけど。


このバスルーム、相当凝ってますよ。

間違いなくやりすぎなくらいです。



シャワーエリアはエメラルドグリーン系のガラスモザイクタイル張りです。

で、壁もシャワーエリアのタイルと同系色の、エメラルドグリーンと金を混ぜたマーブル調の独特の雰囲気の壁になってまして、バスルーム全体が鮮やかでゴージャスな感じのグリーン調でまとめられてます。


壁の仕上げについてちょっと説明を読んでみたんですが、"crafted with lots of tins of paint"、つまり「たくさんの缶入りの塗料で」的な意味だと思うんですが、この壁、ペンキで塗ってあるんですかね。

"glazed"という単語も出てきて、この言葉には「釉薬」的な意味もあるのでちょっと悩んだんですが、どうもこの壁が焼き物系のものを貼ったりはめたりした様には見えないので、何らかの「コーティングを施した」「つやつけの」という様な意味で理解しておけばいいのかなと。

ちなみに、2枚目の写真で見る限り、浴室以外の部分の壁も同じようにペイントされている様です。

浴室とそれ以外の場所が全く同じ作りなのか、それとも浴室部分のみ下地にはそれなりの防水加工をしているのか、とか、素材や技術的な面含めて、どういったものをどう施工したのかという点の詳細が不明なもので、コレ以上コメントできないんですが...。


ちなみに、シャワールームの向こう側はトイレになってます。


照明へのこだわりも面白いです。

洗面台の下にライトを埋め込みんだり、鏡に光が反射して天井や壁にうっすらとした明かりが映り込む様にしてみたり、シャワーエリアの向こうのトイレ側から、間接照明の様に光が漏れてくるようにしたり。



斜め天井にぽつんと一つダウンライトが埋め込まれていたり、沢山のキャンドルを置いてみたりして、照明関係もかなり凝ってますね。


で、床はフローリングですから。

浴室なのに、フローリングですよ?


総じていうと、このバスルームの内装、バスルームじゃなくて普通の居室エリアの内装みたいになっているわけです(ま、こんな内装のリビングというのもあまり無いかなとは思いますけれど)。

浴室らしからぬ棚付きの両開きの窓があったりして、ここがベッドルームだと言われても「そうかな」と思ってしまいそうな感じです。


どうやったらここまでこの雰囲気を作り込めたのか考えてみたんですが、基本はやはり「防水」なのかな、と。


まず、お風呂場だからといって単純に床や壁をタイルにしてしまってはこの雰囲気は作り出せないわけで、ここの部分には相当なひねりが盛り込まれています。

1つ目はシャワールームですね。

シャワールームを独立したエリアにすることで、バスルームの床が濡れるのを最小限にしています。

こうすることで、あとは浴槽から出たときに体から滴り落ちる水滴さえ考慮すれば、床をフローリングにすることができるわけです。

で、2つ目が壁です。

壁も単純にタイルにするのではなく、塗料でコーティングすることで、「浴室らしからぬ」雰囲気を作り出すことに成功しています。

キモとなる重要なポイントはこの2点なのかな、と。


その上で照明であるとか窓であるとか、そういった部分を色々と作りこんでいって、全体としてこの雰囲気を作り出しているわけです。

これは相当おもしろいと思いますね。

もしももう一度家を建てることがあったら、何から何まで真似してみたいくらいです。


ところで、僕には変な癖がありまして、こういうちょっと変わった内装を見かけると、いちいち広さを検証してみたくなってしまうんです。

今回もざっくり考えてみたいと思います。

バスタブのサイズからざっくり計算するに、幅2.5m×奥行き5m、12.5平方m≒8畳弱といったところでしょうか。

思ったよりも広くないですね。

普通のユニットバスだって、一軒家であれば浴室と脱衣所あわせて少なくとも4畳位のスペースは使っていると思いますし、このバスルームはトイレもセットになっているわけですから、普通のお風呂で使うエリアにもう少しプラスアルファのスペースを割く腹積もりがあれば、こんな感じのお風呂にすることも可能なのかな、と。

ただ、広さの問題とは別に、コストについては相当なものを覚悟しなければならない気はしますけど...。


Phoro ©rogue-designs



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先日も「作り付けの棚の作り方」というタイトルで同じ様なことを書いた気がするんですが、漠然としたコメントしかできないことがわかりきっているのに、またまた面白い感じの棚を発見してしまったので、身の程も知らずにご紹介させていただきたいと思います。


一言に「作り付けの棚」といいましても、棚というのは「ものを収納するための棚」と「ディスプレイするための棚」という2種類あると思ってまして、そのどちらか一方または双方の性質を兼ね備えていることになるわけですが、今回ご紹介するのはいずれも後者の「ディスプレイするための棚」の方でございます(いきなり長文でわけの分からない理屈っぽいことを書いてしまいました。すんません)。


まず一点目、タイトルは「8月/9月の好奇心の棚」だそうです。


棚の上にディスプレイされた「雑多な物体」と発色の良い黄緑の壁の組み合わせがなかなか良い感じです。

棚の上にディスプレイされているものは何なのか、と言いますと、自身の担当するプロジェクトの資料類、イベントや展覧会のフライヤー、絵葉書など、「自分の現在の好奇心の対象をディスプレイしておくための棚」というわけです。

傍から見ても結構面白い感じがしますが、コレが自分自身の興味があるものばかりをディスプレイしている棚だと考えると、自分にだけは更に魅力的に見える棚なのではないか、という気がして、より面白く見えて来る気がします。


続きまして二点目はこちら、白い壁に作り付けられた「森の棚」です。

棚の上に生えている木は"doily trees"とコメントされてまして、"doily(ドイリー)"というのは、お皿や鉢の下に敷くレースなどの敷物のことなんですが、それを使って作った「木」が、複数系なので「森」なわけです。

そして、左のちょっと横長の棚と右の短い棚の間が空いているのは何でか、といいますと、ここは「川」なんだそうです。

そう言われて改めて見てみると、確かに雪の積もった木が生い茂る川縁の一風景のように見えてくるので、不思議なものです。

こちらはそもそもディスプレイされているものが、本当に単なる「飾り」なわけで、ジョークというか遊び心オンリーの棚という感じですが、結構といいますか、個人的には「ほぼ最高に」面白い棚なのでは無いかと思いますね。



で、冒頭に「収納するための棚」と「ディスプレイするための棚」みたいなことを書いたんですが、なんでそんなことを書いたかといいますと、こちらの二つの棚を見ていて、いずれも「棚の上に何かがディスプレイされてはじめて棚として完成しているんだなぁ」と思わさせられたもので。

これは別に「ディスプレイ棚」に限った話では無くて、「収納棚」の場合でも実は同じ話なのかな、と思うんですが、棚って、何かが収まってはじめて棚として完成するといいますか、そこがスタートといいますか、ともかく一つの形になるんだと思うんです。

この二つの棚は、いずれも棚を作る段階で「何が置かれるか」をイメージされて、その上で作られたわけで、「そういうステップがあるとこうなるんだよ」というのを確認するのになかなか良い題材だな、と思いまして。


壁に棚を作りつける時にここらへんまでイメージして、じゃ、場所はどうしようか、高さはどうしようか、サイズはどうしようか、というステップをきちんと踏むと、「良い棚」を作れるのでは無いかと思います。

あまりキチキチ考え過ぎても、できることもできなくなってしまったりするので、気軽に考えて、毎月一個づつくらいのペースでこういった棚を壁に新しく作り付けたりして遊べると面白いですよね。


そんな風にしてみたいですが、ウチはちょっとスペースが足りないですかね...。


Photo #1©MC =) , #2©Marshall Astor - Food Fetishist



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