このベッドルームの雰囲気、良いですよね。
室内にあるのは、木目の美しい造作のベッドと、出窓に置かれたアーム式のシンプルなデスクスタンドライトのみ。
でも、ベッドルームなんてこのくらいでも十分。というか、人間が休息を取るためのスペースとは、本来はこのくらいシンプル且つ静寂であるべきなんじゃないかと思わさせられてしまうような、そんな清々しさがあります。
メインのベッドルームとしてではなく、メインの動線から外れた、ちょっと奥まったエリアの隠れ家的なスペースとして作っておいて、家族の気付かぬ間にそっと潜り込んで読書にふけったり、そのままうたた寝してみたり、なんてのも良さそうです。
お家を建てる際に、もしもどこかに3畳くらいの隙間スペースを見つけてしまったら、そこにこんな感じのシンプルな部屋を一部屋作ってみるというのもありなのでは無いでしょうか。
( via milieu )
【階段の影響力】ロフトのベッドルームの上の小スペース
このロフトのベッドルームに作られた階段、何だかちょっと面白くないですか?
階段で接続されたフロア同士というのも立体的に隣接した空間なわけで、「どこにどんな階段を作るか」というのは、各フロアのつながり方や動線を決定する重要な問題であり、また、スペースやコストといった面から考えても、階段というのは、通常はそれなりの必要性があって作られるものなわけです。
ところがこの階段、上ってもどこに行けるというわけでも無く、上にはただの物置的なスペースがあるだけという。
だったら何もわざわざ階段なんか作らずに、必要なときに梯子でも掛けて上ればそれで十分事足りてしまう気もしますが、そこに敢えてしっかりとした階段を作ることで、階段の上部は単なる物置でなく1つのフロアになり、ベッドの置かれたメインのフロアと階段上のフロアは、しっかりとつながった一続きの空間になってくれてますよね。
このカッチリとスカスカのギャップ感というか、真面目に一生懸命無駄遣いしているような感じが、ちょっと面白いかなと。
この写真を発見した同じページで、他にも色々と階段が紹介されていたんですけれど、階段って面白いですよね。
リビングのど真ん中に配置された、4段割の踊り場のない回り階段。まるで公園にある滑り台のようです…。
でも、これだけ急勾配できつく捻り上げてあるからこそ、下には予想以上にゆったりとしたワークスペースも作れますし、リビングのど真ん中に階段を配置しても、その存在をあまり感じさせられないでいられるのかなと(ちょっと危険な気はしますが……)。
逆に勾配を少し緩くすると、心地よい存在感を発揮してくれて、コレもまた、リビングのど真ん中にあっても違和感無く受け入れられる感じになってくれるかなと。
いっそのこともっと勾配を緩くして、ちょっと腰掛けて本でも読みたくなるようなスペースにしてしまうというのもありかも。
こうやって階段にクローズアップして、階段の果たす役割や周囲に与える様々な影響について色々と考えてみるのって、それだけで家のプランをいくつでも考えられちゃうくらいの、結構面白いテーマな気がするんですけれど。
( via PIKCELLS )