抜けるような青い空と、新緑の隙間から差し込む爽やかな初夏の日差し。
こちら、ロンドン北部 イスリントンに建つ、「ビクトリアンハウス」という、伝統的なテラスハウスをリノベーションした物件の庭からの風景なんですが、自宅のダイニング・キッチンがこんなだったら良いですよね〜。
庭とダイニングの間のドアは、全開口型のガラス折れ戸。
そして、ダイニングテーブルの上には、これでもかというくらいに大きな天窓が。
頭上にこれだけ大きな天窓が口を広げていたら、屋内に居ながらにして、まるで外にいるかのような開放感を味わえそうです。
しかも、一段奥まった場所にあるキッチン側にもしっかりと光が差しこむように、キッチンの頭上に更にもう1つ、ちょっと変わった斜め向きのトップライトを設置。
外部に面したダイニングエリアの上には通常の天窓、奥側のキッチンの上には斜めを向けた天窓という形で、2種類の天窓を組み合わせることで、太陽が低い位置にある時間帯にはより奥まで光が届き、太陽がある程度以上に高く昇った以降の時間帯には、奥側のエリアには直射日光が差し込んでこないようになっているわけです。
これはなかなか面白いアイディアなのではないかなと。
ちなみにこちらのお宅、ダイニング・キッチン以外も、家中いたるところに、これでもかというくらいに天窓が入れてあるんです。
メインのベッドルームの天井にも、
サブのベッドルームの天井にも、
バスルームの天井にも天窓を入れてあります。
日本でここまでいろいろな場所に天窓を入れたら、方向やサイズを相当しっかりと考慮しておかないと、夏の西日とかで結構大変なことになってしまうかも…。
一年を通じてどんよりとした天気の日がかなり多いと言われるイギリスだからこそ、こんな感じに天窓をたくさん入れて、貴重な日差しを楽しもうということになるのかも知れません。
でも、諸々の条件が許すのであれば、日照や方角的なことを十分に考慮した上で、こちらのお宅みたいな、光と風を心ゆくまで楽しめる開放感抜群のダイニングをいつか作ってみたいですね〜。
( via Neil Dusheiko Architects )
【斜め天井の上に広がる青空】開放的溢れるバルコニー
このバルコニー、一見何の変哲も無い感じですけれど、明るくて開放感があって、ちょっと良い感じかなということで。
幅2mちょいといったところでしょうか。それほど広いわけじゃないですけれど、このくらいの広さがあれば、屋外用の家具なんかを置いてちょっと寛ぐくらいだったら十分かなと。
建物の屋根が斜線制限的に斜めにカットされているところも、このバルコニーを良い感じにしてくれているポイントの1つですよね。
写真向かって右側、道路に面した側の壁が腰よりもちょっと高いくらいの結構低めな作りになっているお陰で、椅子に座ってもかなり開けた視界が得られそうですけれど、何よりも良いのが、逆側、建物側の視界が開けているところ。
普通、2階建ての家の2階にバルコニーを作ったら、通常は建物側には1フロア分の壁があるわけで、必然的に、建物の方を向いても2.5m〜3mくらいの壁に視線を遮られることになります。
それに対して、このお宅のように天井が斜めにカットされた部分にバルコニーが作ってあると、建物の方を向いていても、視線を少し上に向けるだけで、目の前の視界が完全に開けてそのまま空を眺めることが出来るわけです。
こういう開放感のある空間って、日本の都市部の住宅地なんかだと、実際にはなかなか得られない素晴らしい環境ですよね。
隣地の環境を悪化させないことを目的とした規制が斜線制限なわけですけれど、その斜線の上に空が広がっていることをしっかりと意識することができれば、自分自身もその恩恵にあずかれるように、制限をメリットとして活かすことができるのでは無いかなと。
( via Home DSGN )