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【庭に置かれた開放感あふれるコンパクトな離れ】多目的に使える家遊びのためのユーティリティスペース



こちらのこの離れ的な建物、ちょっと素敵なんですけど。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのウッドデッキのテラス

正面には、頭上にオーニングの張られたウッドデッキのテラス。屋外用のテーブルとチェアのセットを置いて、ちょっと何かを飲みながらのんびりと過ごせそうな開放的なスペースが設けてあります。

逆サイドのドアを抜けた向こう側にも、ガーデンテーブルのセットが置かれた屋外ダイニング的なスペースが作ってあったりして。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスの裏庭側

 

既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、こちら、使用済みのコンテナを流用して作ったコンテナハウスなんです。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウス ウッドデッキのテラスの屋外ダイニング側から

そしてこちら、離れではなく、れっきとしたメインの住宅、母屋なんだそうで。といっても、本当に人が住んでいるわけではなく、アメリカ カリフォルニア北部に本社を構える出版社”Sunset”が、その本社の駐車場に設置した試験的な住宅なんですけれどね。

この建物、このサイズの中に、4人分のベッドスペースとミニキッチン、バスルームに収納スペースまで収められちゃってるんだそうです。広さ190平方フィートとのことですから、メートル換算で≒17.65平方mということはわずか10.7畳程度。数字だけで考えると、ちょっと信じがたい話なんですが、その内部は実際のところどうなっているのかと言いますと…。

まず、左の扉から入ってすぐのスペースがキッチン。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのキッチン

 

その向かいが、バスルーム。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのキッチンとバスルーム

 

そして、メインのスペースが先ほど最初の写真で御覧いただいたこちら。チェアとテーブルとソファの置かれたリビング・ダイニングです。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのウッドデッキのテラス

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスの裏庭側2

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのリビング

確かにキッチンとバスルーム、リビング・ダイニングはありますが、どう考えてもベッドルームの収まるような余裕はどこにも残ってなさそうな…。

と思っていたら、リビングのソファ上部の壁面に取り付けられたスクリーンのようなものが、実は、こんな感じになっちゃいまして、

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウスのリビング 上部に吊り式収納のダブルベッド

ベッドになっちゃうんです。

そして、下部のソファもこんな感じにダブルベッドになっちゃうんです。

10.7畳のスペースに2つのダブルベッドとリビング、キッチン、バスルームのあるコンテナハウス 上部も下部もダブルベッドに

まあ、上部の方はどうひいき目に見てもセミダブルくらいしかありませんから、ここで寝られるのはせいぜい3人(無理すれば上で2人眠れるかもしれませんけど、寝返りうったら落ちますよね…?)ですけれど、床にあと1〜2人は眠れそうですから、確かに4人分の寝床は確保できそうですね。

 

こういうの、ちょっと良くないですか? さすがに4人家族とかでこの建物だけで暮らすというのはちょっと無理があるかもしれませんけれど、自宅の庭にこんな離れがあったらいいですよね。

家や庭をより快適に楽しむための、家遊びのためのユーティリティスペースとしてだけでも十分に役に立ってくれそうなんですけれど、あるときはワークスペース兼書斎として、またあるときは家に遊びに来てくれたゲストとともにゆっくりと過ごすための茶室や飲み部屋として、という感じで、多目的に使えそうです。ベッドもありますから、そのままゲストに泊まっていってもらうこともできますし、親類が遠くから訪ねて来たときなんかにも重宝しそうですし。

将来的にこの離れを子供部屋に転用するというのもありかも。あ、でもこんなの与えたら、悪さばっかりして仕方ない気がしますので、それはやめたほうがいいですかね。まあ、ホントにホントの話を考えちゃうと、うちには庭がありませんから、どっちみちこんなの置きようがないんですけどね…。

バルコニーに無理やり置いちゃおうかな。

( via Sunset )

【将来的にも柔軟に】ライフステージに合わせて多用途に使える快適なロフト



こちらのロフトの雰囲気、素敵じゃないですか?

勾配天井の下の包まれ感があって居心地の良さそうなフローリングのロフトベッドルーム

勾配天井の下の包まれ感のあるロフトのベッドルーム。天井は低いですが、かわいらしい窓にフローリングの床、天井も壁も含めてしっかりとした内装に仕上げられていて、とっても居心地の良さそうなスペースですよね。

 

ロフトの下は、こんな感じのワークスペースと、

ロフトベッドルームから階下のワークスペースを見下ろす

 

その奥はキッチン。

ロフトの下のワークスペースとキッチン1

 

ロフトに上がるための階段は収納も兼ねて。

ロフトの下のワークスペースとキッチンとロフトに上がるための階段兼収納

マットレスやワークデスクのサイズからして、ロフトのサイズは2.5m×2.5m程度といったところでしょうかね。使い勝手の良し悪しは使い方によってもかなり変わってくるとは思いますけれど、このくらい居住性や快適性を重視した作りにしておけると、家族の成長やライフスタイルの変化など、ライフステージに応じていろいろな使い方ができて便利そうかなと。

 

実際に、日本のお宅でこんな感じのロフトを作るとどうなるのか、ちょっと考えてみました。

小屋裏収納の取り扱いについての条件は建築基準法で定められているわけですが、実際のところでは、それに対して各自治体ごとに、地域性を鑑みて条件を付加したり緩和したりすることが認められています。例えば東京都世田谷区の条件だと大まかには以下の通り(H24年7月施行の内容ベース)。

  1. 天井高は1.4m以下。
  2. 広さは、ロフトのある階の床面積の1/2以下であること(いずれも水平投影で計算)。
  3. ロフト直下の天井高は2.1m以上を確保すること。
  4. 外壁の開口部は原則として禁止。ただし、換気目的として、ロフト床面積の1/20以下、且つ0.45平方m以下のものであればOK。
  5. その他禁止事項:「収納の造作」「電話/テレビやインターネット等のジャックの設置」「畳/絨毯タイルカーペット等の床」「エアコン等の空調設備の設置」。
  6. 上記以外にも居室等に使用される可能性がある仕様にはしないこと。
  7. 「物置であり居室には使用しない」と記載すること。
大枠は問題なくクリアできそうですけれど、やはり第4項が厳しいですね。例えば広さ2.5m×2.5m=6.25平方mのロフトの場合、1/20は0.31平方m。サイズにして6cm×5cm程度ということですから、こぶし大の小さな穴が空いている程度で、とても「窓」という感じにはならないわけで…。仮にこれが最大の0.45平方mとしても6cm×8cm弱ですから、まあ大差ありませんな。頑張っても、本当に単なる換気用の小窓くらいでしょうかね。

窓なしはなんとか我慢できたとしても、それに加えてエアコンもNGですから、やはり日本で、法令をしっかり守りつつ「快適に過ごせるロフト」を実現するのはちょっと難しそうです(夏場がそこまで暑くならない地域だったら、サーキュレーターとかを上手く使えば、ある程度はなんとかなるかもしれませんが…。そういう意味では、暖かいのがウェルカムな冬場は比較的なんとかなるのかも)。

まあ、第6項、第7項あたりの項目からして、ベッドが置いてあるというこちらのお宅のロフトのような状況とは、そもそも全く相容れないわけですが…。

 

でも、こういうロフトを見てしまうと、もしも容積率などの条件が許すのであれば、敢えて「小屋裏収納扱いにならないロフト」として作って、より幅広い用途に応用して使えるようにしておくという手も、選択肢としてはありかもとも思っちゃいますよね。

「居室としても使う」前提で設計しておけば、将来的に転用するパターンもいくつか想定して設備関係もあらかじめいろいろと作り込んでおくことも可能ですし、将来のリフォーム/リノベーションの際にも柔軟に対応できますから。

これから家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、自宅にロフトが欲しいなとお考えの方がいらっしゃいましたら、こういう感じの「屋裏収納扱いでないロフト」、検討候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか。

※本ポストには、法令違反等を助長する意図・目的は全くございません。こちらのポストをご参考にされる場合にも、ご本人及び関係者各位において、届け出や申請などを適切に行うことをおすすめいたします。

( via DIY HOUSE BUILDING )