こういう横に長いワークスペースって、視界の中に余計なものが入り込まない分、集中できそうでいいですよね。
背面の壁全体に巨大な本棚が作りつけられてるところも魅力的。これだけサイズがあれば、定期的な整理整頓さえ心がけておけば、本や書類の収納場所には一生困ることはなさそうです。
こういう細長い形だと、スペースとスペースのあいだの、ちょっとした隙間的な部分を有効活用できちゃいそうなところもまたいいかなと。
こちらのお宅の場合、こんな感じのレイアウト。
玄関から屋内に入りますと、まずリビング・ダイニング・キッチンがありまして、
そこからこのワークスペースを挟んで、
その奥がベッドルーム、
さらにその奥がバスルームという配置。
ヘキサタイル貼りのモノトーンな空間にブラスの輝き、映えますね〜。
細長い空間を順番に重ねて動線で横串にしたようなこのレイアウト、スペースが奥に向かって広がっていくような感じがあっていいですよね。
ワークスペースがリビング・ダイニングよりも玄関側だとさすがに落ち着かないでしょうし(敢えて落ち着かない場所に作ることで、他者の視線を緊張感や集中力の増幅剤として使う、という手もありますが)、ベッドルームの向こう側、バスルームの向こう側というレイアウトも動線的にはちょっとありえないわけで、リビング・ダイニングとベッドルームのあいだというこのレイアウトはかなり合理的なのではないかと。
ちなみに、さらに向こう側にもさらにいろいろなスペースが広がってるのかと思ったら、この向こうにみえているのは、鏡に映った手前のスペースでした。
このレイアウト、そう遠くない将来に控える自宅のリフォーム/レイアウト変更を検討する際のアイディアの1つとして、「自宅用」タグをつけてストックしておきたいと思います。
( via SEPTEMBRE )
「自宅用」タグアーカイブ
【なめらかスペースでリラックス】曲線につつまれるタデラクトのバスルーム
家を建てたりリフォームしたりするときに、ほんのちょっと余裕があったら、バスルームをこんな感じにしてみるというの、良いと思うんですよね。
こちらのバスルームに使われている漆喰、タデラクトというモロッコの漆喰でして、マラケシュ石灰という硬性石灰を水で練ったものなんですが、耐水性、撥水性に優れていて、漆喰なのに水回りにも使えるという特徴があります。
磨き上げには石を使うんだそうです。ただし、使うのはただの石ではなくて、硬度7以上、つまり、ガラスや鉄鋼に傷をつけることができるような、水晶やトパーズのように硬い石。そういった石で磨き上げることで、この独特の柔らかさのようなものが感じられる仕上がりになるんだそうで。
勾配天井の下のスペースに埋め込まれた、タデラクトで作られた角のないバスタブ。
勾配天井の下のスペースの持つ包まれ感のような独特の雰囲気と、なめらかなフォルムの組み合わせ、素敵じゃないですか?
裸で過ごすバスルームという空間において、「とがった部分がない」ということは、「リラックスして過ごす」ということに精神的な面でかなり大きく寄与してくれるのではないかなと。
顔料を加えて色を入れ、カラフルに仕上げることもできます。
鮮やかなアクアブルーのシャワーブース、良いですね〜。
こちらは赤。ここまで行くと、ちょっとやりすぎかも。
リラックスというよりは、興奮してきちゃいそうな気がします……。
この漆喰、機会があれば自分でもぜひ1度使ってみたいものです。
ただ、このマラケシュ石灰、普通に日本で流通しているようなものではなく、幾つかの数少ない輸入代理店を通して輸入されているようなものらしいので、材料を入手するというところからして一苦労という感じになりそうな気もしますけど。
単にコテで塗る普通の漆喰とは違って、仕上げにも結構な手間がかかりそうですから、実際に自分でやるとしたら、なによりも時間や気持ちの余裕が必要ですかね。でも、だからこそ、コツコツとDIYでやってみるのがおもしろいのかも。
うちのバスルームのリフォーム、タデラクトでやっちゃおうかな……。
( via PROSTE WNETRZE )