このダイニング・キッチンの雰囲気、良いですね〜。
キッチンがあまりオープンすぎると、音や匂いがそのままリビング・ダイニング側に流れていってしまったり、汚れ物が流しに置いてあるのが丸見えになってしまったりと、人によっては色々と気になってしまうこともあったりしますよね。
昔ながらの独立型キッチンや対面型キッチンであれば、レイアウトに応じてある程度のクローズドなスペースが確保できるわけですけれど、当然のことながら、こういったオープンで開放的な雰囲気は損なわれてしまうわけで。
その点このキッチンは、ほぼ正方形に近いスペースの一辺をキッチンに割り当てていますから、スペースの利用効率も使い勝手も良さそうですし、キッチン-ダイニング間の動線的にも、これ以上ないくらいに便利な位置関係になってくれてます。
しかもこのキッチン、実は右側の奥にはこんなスペースがあったりしまして、この上なくオープンなキッチンのクセに、しっかりとクローズドなスペースまで確保されてしまっているという……。
この程度の広さでも、ちょっと奥まった感じになったスペースが確保できていると、ごっちゃになり勝ちなものは、なるべくこちらのエリアに持ってくるように予めレイアウトを考えておいたり、来客時にはこちらをメインの作業スペースにしたりと、色々と応用が効かせられそうです。
階段下のエリアに、流しやコンセント、換気扇なんかを準備しておくと、更に使い勝手が良くなってくれそうですよね。
完全にオープンなダイニング・キッチンと、ちょっとしたクローズドなスペースの組み合わせ。このレイアウト、結構使えそうな気がします。
( via WHITINGARCHITECTS )
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【エコで便利で経済的】テラスを囲む「夏の壁」
このテラスの雰囲気は良いですね〜。
中庭のように左右を囲まれたテラスの上にタープが張られちゃったりして。
こちらのお宅、どんな作りになっているのかと言いますと…。
メインの建物の南側に厚さ1m程度の独立した壁が建てられてまして、先ほどの写真は、この壁とメインの建物の間のペースだったというわけで。
この壁、その名も”Summer wall”と言いまして、テラス用の屋外キッチンや色々なものを収納しておくためのクローゼットスペースを内包しつつ、暑い夏場に南側からの日差しを遮って日陰を作るという役割も果たすように設計されてます。
必要に応じてメインの建物と壁の間の上部にタープを張って、更に積極的に日照をコントロールすることも出来るわけです。
キッチンの右側にはデイベッド的なスペースも作りこまれてたりして。
これ、かなり面白いアイディアですよね。
実はこちら、本当の住宅ではなく、「ソーラーデカスロン」というコンテストに参加するために、ハンガリーのブダペスト工科経済大学の学生のチームが2年の歳月を費やして作った作品なんです。
「ソーラーデカスロン」というのは、米国・エネルギー省(U.S.Department Of Energy / D.O.E)が主催となって2002年に始めた次世代のソーラー住宅設計コンテストでして、世界中から選抜された20の大学の各チームが、実際にソーラー住宅を設計/建設して総合的な優劣を競うというもの。
デザイン性、快適性、省エネ性、革新性、市場性など合計10項目で評価を競って総合順位を決めることから、陸上競技の10種競技(デカスロン)になぞらえてネーミングされました。
実際にはまだまだアイディアレベルのものの方が多いんでしょうけれど、こういうものが一般の住宅に実現可能なプランとして盛り込んでいけるようになってくれると、「エコで便利で面白くて」みたいな、本当の意味で夢のある家が建てられるようになってくれそうな気がします。
( arch daily )