こちらのリビング・ダイニングの雰囲気、いいですね〜。
天井も壁も床も、椅子やテーブルにいたるまで、すべてカラマツの板張りで統一された、柔らかであたたかみのあるインテリア。
ダイニングエリアの脇には大きな薪ストーブも用意されてます。
こちら、欧州7カ国をまたいで東西に広がる広大なアルプス山脈の東端、オーストリア チロル州のリゾート地リエンツの街に建つコテージなんですが、何から何までともかく素敵なんです。
冬期はあたり一面雪景色。少し長めのスケジュールで滞在して、のんびりとスキーやスノーボードを楽しんでみたいものです。
夏場はこんな感じ。
ハイジの世界そのものですね(ハイジはスイスでしたっけ?)。
先ほどのダイニングの向こう側、吹き抜けに向かって一段高くなったスペースは、大きな窓の下のパノラマのデイベッドエリア。
家の中にこんなスペースがあったら、もう一日中ここでゴロゴロし続けちゃうかも。
朝一から軽く滑って、昼食のあとは、ここでひなたぼっこをしながら、窓の外に広がるアルプスの山々を眺めつつ昼間から軽く一杯とか。
このデイベッドエリア、夜は夜で、またきっと素晴らしいんでしょうね。
デイベッド脇の階段で上のフロアに上がりますと、
そこにはこんな感じのベッドルーム。
枕元に向かって緩く傾斜した、非対称のヴォールトのような作りの壁と天井。
何か包まれているような、そんな不思議な心地良さを感じながらぐっすりと眠れそうです。
このベッドルーム、壁1枚隔てて、その向こうにもう1つこんな感じのベッドルームが作ってあるんです。
家族とか親しい友人同士でも、 夜寝るときにはちょっとだけプライバシーが欲しかったりする方もいらしゃると思うんですが、個室とまで行かずとも、この程度の仕切りがあるだけでもスペースとしての使い勝手はかなり良くなってくれるのかなと。
枕元に小さな小さな窓が作ってあるのもいいですね。こういうちょっとした作り込み1つで、スペース全体の雰囲気も随分と変わってくると思うんですよね。
ちょっと話がそれますけれど、こういう壁で空間を緩く隔てておくのって、意外とありですよね。
家を建てるときに、寝室に割り当てることのできる8畳〜10畳くらいのスペースがあったとして、特に理由がなければ、普通はそこにそのまま8畳なりの一部屋を作っちゃうわけじゃないですか。
でも、こうやってちょっと隔てられた場所のある作りにしておいたら、例えば夜中に急に目が覚めて、ちょっと本でも読みたくなったときに使える寝室内のサブスペースとして使ってみたり、子供が子供部屋に移る前の、半個室的な子供部屋として使ってみたりもできるかも。将来的にこの壁を使って、そのままここをウォークインクローゼットにしたり、それこそ子供部屋にしたりというような、そういう使い方もできますし。非耐力壁で作ってあれば、不要になったら取り払っちゃえば良いわけですしね。
ベッドルームの横がバスルームなんですが、こちらも板張りだったりして。
床はさすがに板じゃありませんけど、ちょっと気になるような…。まあ、浴室に木を使うこと自体は別に珍しくもないですから、しっかりと換気して、毎回かならず乾燥させるようにしておけば大丈夫なんでしょうかね。
それにしてもこの家、良いですね〜。いつの日か、自然あふれる海沿いの高台あたりに引っ越すような機会に恵まれることがあったら、ぜひともこんな感じの家を建ててみたいです。
それが無理なら(まあ無理でしょうな…)、いつの日か自宅のリフォームをする際には、せめてこのデイベッドエリアの雰囲気だけでも真似して、何らかの「寛ぎのスペース」を作りこんでみようかな。
( via Home Adore )
「ダイニング」タグアーカイブ
【狭くてもいい感じ】わずか17坪に遊び心を詰め込んだコンパクトハウス
「狭さを活かした細長い狭小住宅」みたいなのをたまに見かけますけど、正直言ってあんまり住みたいと思うことないですよね。せっかくだったら、こういうの建てればいいのに。
こちらポルトガル第二の都市ポルトの中心部に建つ、3階建ての超狭小住宅のリビング・ダイニング・キッチンの風景なんですが、こういう家だったらちょっと住んでみたかったかもと思いまして。
間口わずか4m、土地の広さは57平米17坪。
土地の形は細長い三角形でして、一番奥の部分の幅は、わずか75cmしかありません。
先ほどのリビング・ダイニング・キッチンが最上階。
その中でも、スキップフロア状に一段高くなった最上部がキッチン。
キッチンの一番奥が一番細い”75cm”部。
こんな狭い中でも遊び心を忘れることなく、壁にニッチなんか掘っちゃったりして。
ちなみに、このキッチンから梯子を使って屋根の上に出ることができるようになってます。
キッチンから半フロア下がった下がリビング・ダイニング。
コンパクトながらもいい感じのダイニングスペース。
大人2人+αくらいまでだったら、こんなダイニングでも十分ですもんね。
キッチンとリビング・ダイニングをつなぐ階段は、更に下のフロアへもつながってます。
降りる途中にバスルーム。
キッチンの真下の細くなってる部分です。
その下がベッドルーム。
こちらは間口側の太い方。ということは、幅4m程度は確保できてるということになりますかね。
さらにそこから降りた先がトイレ。
こちらも細い方。
ここの壁にも物置スペースとして使えるニッチ。
こうやって見てみると、ニッチって棚のように出っ張ってこないので、こういう狭小住宅に向いてますよね。
さすがにこの家に大きな子どもを含む家族4人で住むというのはちょっと難しいかなと思いますけれど、若い夫婦2人とか、そこに+乳幼児1人2人くらいまでだったらいけそうかなと。たとえば、結婚当初〜上の子供が小学校に入学するまでの10年程度とかだったら十分住めそうですよね。
この前提でちょっと具体的に考えてみますと、例えば都心部の下町のほうの交通の便の良いあたりで、土地が坪150万×17坪で2,600万円+建築費用が1,000万円で合計3,600万円。頭金は600万円、残り3,000万円を20年ローンで組むとして、金利3%だとボーナス無しの月返済額が16〜17万。まあ、それなりに厳しい額ではありますが、狭いとはいえ、都心に建つ一軒家に住むわけですから…。
で、適切に設備更新を入れれば30年40年経っても普通に住めるようなしっかりとした作りで建てておいて、最初の10年は自分たちで住んで、11年目以降は自分たちは別の場所に引っ越しつつ、この家は共働きの若夫婦に家賃16万円で貸してローンの返済に充てるというのはどうでしょう?
ローンを組むにしても不動産投資にしても、10年先20年先の状況がはっきりとは読めないことが1つのリスクなわけですけれど、「最初の10年は自分たちで住んで、残りは人に貸す」という想定で計画を立てることで、金額や環境変化に関わるリスクを多少軽減することができたりしないかなと。
「築10年経った後、11年目から最低10年以上、若い共働き夫婦に必ず16万円以上で貸せそうなものをつくる」という前提をしっかりと守れるように考えて建てれば、意外と行けそうな気がするんですけど(税金とか手数料とか借り手がつかないとか、そういう諸々を考慮に入れて、ローン自体は25年くらいで組んでおきつつ、20年の計画で返していくくらいが良いのかもしれませんが)。
ま、素人がパッと思いつくようなこんなプランが上手くいくなら、すでにもう不動産屋がやってるでしょうけどね…。
( via archilovers )