こちらのお宅、傾斜地に建ってるんですが、作りが面白いかなということで、ちょっとご紹介させて頂きたいと思います。
庭に面したこちらのサイドが最も低いエリア。
切妻が連なった形の建物の中央部にあるのが正面玄関です。
平面図で見るとこんな感じ。
右側のフロアが子供部屋とリビングスペース。左側のフロアがラウンジ。その間をつなぐ中央のフロアがダイニング・キッチンというレイアウト。
正面玄関から入ると、まずはダイニング。
その奥がキッチン。
ここから右のリビングリビングエリアへは、5段の階段でスキップフロア状に接続。
ダイニングの左手のラウンジスペースへも、同じく3段の階段でスキップフロア状に接続。
一番低いダイニング・キッチンエリアを中心として、その周辺を、少しづつ高さの違う各スペースが取り囲んでいるような配置になっているわけです。
北西方面(正面向かって右)からの立面図はこんな感じ。
結構な傾斜です。正確な数値はわかりませんでしたが、建物奥行きを約10mとして計算すると、約1.5m程度は高くなっていると思います。
ちなみに、奥の駐車場とつながる裏玄関へは、更に10段ほどの階段を上ってから出ます。
1階から入ったはずなのに、奥に行くにつれて少しづつ高い場所に持ち上げられて行って、そして、いつの間にかまた1階に戻っているという。
こういう空間のつなげ方って面白くて良いなと思うんですけれど、単なる平地では無く傾斜地だからこそ、こういった作りが自然にできるという面白さがあるのかなと。
もしもこのくらい傾斜がある土地に家を建てるのであれば、こういったスキップフロア的なアイディアを取り入れつつ、思い切って地下室も作ってしまうという手もありかも知れませんね。
地下室は、建築費用が高くついたり、換気や排水排水関係の考慮が必要だったりと、費用と手間が掛かるのも確かですけれど、一定の基準を満たせば容積率不算入にすることも出来ますので、スペースに余裕を持たせることができるようになりますし、防音性が高かったり、周囲の温度変化の影響を受けづらかったりというメリットもあったりします。
地下室を作って、楽器の演奏もできるような趣味の部屋や、ウォークインクローゼット、パントリー的なスペースに割り当てたりしてみると、色々と家で楽しめる趣味の範囲が広がって楽しいかも?
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【開放的過ぎ】広大なテラスのあるリビング・ダイニング
このリビング・ダイニング、良いですね〜。
右側には、この上なく大きなウッドデッキのテラス。
3m×7〜8mくらいはありますでしょうか。
そして、逆側にも、同じサイズのウッドデッキのテラス。
じっくりと見てみると、屋内スペースよりも、左右のテラスを足したスペースの方が広かったりします。
テラスとの間は、両サイドとも全開口型の超巨大なガラスのスライドドア。
両サイドを開け放つと、リビング・ダイニング自体がテラスの一部という感じ。
両面各2枚づつの大きなガラスドアで構成されてまして、開いた際には、左右の壁の中の戸袋に収納されるようになってます。
ここまで開放的すぎる作りの家、建ててみたいと思っても、そう簡単には建てられるものでは無いとは思いますけれど、諸般の事情が許すなら、一生の間に一度くらいはこんな家で暮らしてみたいものです。
暖かい季節が素晴らしいのは当然のこととして、秋〜冬の少し寂しげな風景をこのテラスから静かに眺めたりするのも、風情があって素敵そうな気がしますよね。
もしも郊外の丘の上とかに良い感じの土地を見つけることができたなら、清水の舞台から飛び降りたつもりで思い切ってしまうという手もアリ……かも……?
( via Home Adore )