こちらのこのリビング・ダイニングの作り、ちょっと面白いかなと思ったのでご紹介させて頂きたいと思います。
居室の中のコーナ部分、2m×3mくらいのエリアに、高さ1mくらいの高床ボックスのようなものを入れて、スキップフロア的なスペースを作ってあります。
コレ、なかなか良いアイディアじゃ無いですか?
実は、僕の自宅を作るときにも、一時こんな感じのアイディアを検討していたことがあったんですが(結局お流れになったんですけど…)、こうやってフロアを区切ることで空間的な色分けとか面白さみたいなものも出てきますし、床下の部分は収納としても使えちゃったりして一石二鳥だったりするかなと。
ここを畳張りにして、小上がりみたいな感じにしても面白いかも知れませんね〜。
スポットライトや間接照明を上手に使うと、空間の色分けが更に面白い感じになってくれたりして。
ちなみにこちらのお宅、実は1LDKのマンションなんです。
間取りでいうとこんな感じ。
床面積690スクエアフィートとのことですので、単位をメートルになおすと約64平方m≒約19.4坪≒39畳。ほぼ正方形ですので、8m×8mのスペースといったところでしょうか。
先ほどのリビング・ダイニングの逆側エリアがこんな感じ。
コレに加えて、キッチンと、
ベッドルームと、
バスルームがあります。
夫婦2人で暮らす分には十分な広さかなと。
間取り図を見ててふと思ったんですけれど、この間取り、狭小住宅のフロア配置の参考にもできるかも知れませんね。
建坪19.4坪ということは、例えば建ぺい率75%の土地だとすれば必要な土地の面積は26坪弱。その土地の容積率が150%あれば、こんな感じのフロアをちょうど2フロア作れる計算になります。
1フロアをこのお宅みたいな感じにして、もう1つのフロアにはベッドルーム2つとクローゼットや収納系のスペースを作りこめば、4人家族でちょうど良いくらいの一戸建てのイメージですかね。
容積率が200%くらいあって、高さ制限的にも問題無ければ、1階の一部を駐車場にしつつ、テラスorバルコニー付きの3階建てというプランもイケそうです。
プランの詳細部分は土地の条件や形によっても結構変わってきちゃうかも知れませんけれど、リビング・ダイニングを敢えてひとつの大空間として作らずにいくつかのコンパクトな空間に分けるというこのやり方、上手に応用すれば、プラン全体に面白さと多少の余裕を持たせることに役立ってくれそうな気がします。
これからお宅を建てるご予定の方、リビング・ダイニングを、色々なアイディアを用いて小分けにするプランも検討してみてはいかがでしょう。
( via HomeDSGN )
「狭小住宅」タグアーカイブ
【小分けエリアの使い方】全部入り超狭小メゾネット
こちら、一見何の変哲もないリビングの一画のように見えますが…。
この不思議な構造物、前面に見えている部分は実は鏡張りの引き戸でして、それをガラガラッと横に開けますと…。
中はこんな感じのワークスペースになってるんです。
デスク以外には本当に椅子1つしか置けない超狭小ワークスペースですが、ちょっとパソコンに向かって調べ物するくらいだったら、このくらい狭いほうが却って落ち着いて作業できそうな気もします。
実はこのお宅、メゾネット形式の2フロア構造のマンションでして、他のスペースも含めて、かなり面白い作りになってます。
1階は、このワークスペース以外はリビング・ダイニング・キッチンとトイレ。
1フロアあたり大体18平方m。2フロア合計で36平方m弱≒11坪、22畳といったところでしょうか。
玄関を開けるといきなりキッチンですが…。
最初の写真のワークスペースの脇の階段を上がっていきますと、2階はクローゼットとベッドルーム、バスルームです。
階段上がってすぐの右手はクローゼット。
奥に進んでいくと、ベッドルームとバスルームがあります。
バスルームといってもバスタブは無く、シャワーと洗面台、トイレだけ。
36平方mというと、僕が独身時代に一人暮らしをしていた1LDKのマンションくらいですので、お世辞にも広いとは言い難いわけですけれど、1つ1つのスペースは小さくても、2フロア構造で、さらにこういう風に色々なエリアに小分けしてあると、結構プライベートな空間も確保できそうな気もします。
もしかすると、若い夫婦2人くらいだったら、普通に2人で住めちゃうかもしれませんね。
このスペースの区切り方や使い方、狭小住宅を建てる場合はもちろんのこと、普通の一戸建てを建てる場合にでも、応用したり参考にできそうな部分があるかなと。
※先週末〜昨日にかけて、サイトのリニューアルを実施しました。お気づきの点等ありましたら、ご指摘頂けますと幸いです。
( via Behance )