こちらのお宅、とっても素敵なんですけど。
このお宅、チェコのとある郊外に建つ納屋をリノベーションした物件なんですが、元が納屋だけあってそれほど大きな建物でもないんですが(とはいえ、日本の住宅事情で考えれば、ごくごく普通か、もしかすると、昨今の狭小住宅と比較すればかなりゆったり目の作りとさえいえるかも知れませんが)、自然の中に静かに佇むこの落ち着いた雰囲気の外観以上に、内部がまた良い感じなんです。
1階のメインスペースは仕切りの無いリビング・ダイニング・キッチン。
ダイニングエリアの壁には大きな窓。その向こうには、眼下に広がる遠くの山々と街並み。屋内に居ながらにしてこの景色を望めるというのはちょっとないですよね。
夜になったら照明を落し気味にして、遠くの街並みにポツポツと明かりの灯る夜景を見ながら家族みんなでのんびりとディナー、なんてのも素敵そうじゃないですか?
キッチンエリアは半分が壁で仕切られた半クローズドな作りになってます。
リビング・ダイニングエリアとの間の仕切りの壁には、調味料や小物類、各種道具類を収納しておくための収納スペース。
鍋や大物調理器具の類も全部まとめて引っ掛けておけるこの収納スペース、良いですね〜。
こういった嵩張る調理器具の類って、思った以上に収納するためのスペースを必要としますし、かといって、いくつも重ねて戸棚の中にしまってしまうと、使うときに取り出すのも使い終わってからしまうのもいちいち面倒くさくって、いつの間にか使わなくなっちゃったりするんですよね。
その点、こうやってキッチンの壁に引っ掛けておけるようになっていると、どこに何があるかも一目瞭然ですし、使うときにもサッと取り出せて作業もし易いのではないかと。
リビング・ダイニング・キッチンの上には、元々は干し草を保管するためのロフトだったスペースが。
リビングの端に作られたこの階段で上がります。
上階は周囲を囲うようなコの字型のフロアになっており、その中央に渡り廊下的な通路が渡された作りになってます。
リビング・ダイニングスペースの真上の一番大きなスペースがベッドルーム。
サイドには趣味のためのスペース。
この広さの一軒家にして1LDK。というか、ほぼ仕切りの無いワンルーム的な空間の使い方。程よい大きさの躯体の中に必要にして十分なものだけを詰め込んだようなこの作り、なかなか面白いですよね〜。
さすがにこの作りじゃ、夫婦2人か、せいぜい小さなお子さん1〜2人までの家族でしか使えないでしょうから、普通のお宅の一軒家プランに応用するというのはちょっと現実的じゃないかも知れませんけれど、ロフトスペースを上手に仕切るアイディアなんかと組み合わせみたら意外と面白いプランにつなげることができそうな気もします。
ただし、冷暖房の効率はものすごく悪そうですから、何にせよそのあたりのことを一番最初に考える必要はありそうですけれどね…。
( via homedit )
【ミニマルな可愛らしさ】出窓と流木の手すりのある白いペンキ塗りの階段
こちらのお宅の階段、とても素敵だなと思ったのでご紹介させていただきます。
白いペンキ塗りの階段に、壁にはニッチのように上部が半ドーム状になった可愛らしい小さな出窓。
手すりは、海岸で拾ってきた流木をそのまま利用しているんだそうで。
この上なくシンプルな空間の中に配置された必要最低限のものが、どれも皆、控えめながらもそれぞれ独特の存在感を発揮してくれていて、それが上手に重なり合ってこの上なく素晴らしいこの雰囲気を醸しだしてくれているのかなと。
自宅の階段がこんなだったら、毎朝毎晩、ここを通るたびに、「この階段作ってホント良かったよ♡」とかなっちゃいそうな気がしますよね〜。
機会があれば自分の自宅でも真似してみたいですが、窓もありますし、さすがにこれはちょっと無理ですかね。いつか家を建て替えるようなことがあったらやってみたいですが。
あ、でも、窓は作れなくても、壁をくりぬいてニッチを作って…という感じでアレンジするんだったら、ちょっとは真似できるかも…。
( via THE STYLE FILES )