天窓付きのコンパクトな造作ロフトベッド



このコンパクトな2段ベッドスペース、自宅のリビングの上の吹き抜けあたりに上手いこと埋め込みたいです。

天窓のある造作ロフト2段ベッド

そして、暫くの間は兄妹で仲良く使わせておいて、大きくなったら、「(上段)ベッド+(下段)勉強机」とか、「(上段)収納+(下段)ベッド」とかに組み替えて兄貴の方にでも使わせたい。

 

という150字足らずの短いポストを、自らの備忘録、将来の自宅リフォーム用アイディアとして記しておきたいな、と思ったんですけれど、コチラのお宅、子供部屋以外も色々と面白かったので、ついでと言ってはアレですが、そちらもご紹介させて頂きたいと思います。

 

こちら、デンマーク シェラン島北部、ジーランドの街に建つ避暑用の別荘なんですけれど、建物の建て方がちょっと面白くて、こんな風に、5つの平屋の建物を星形に配置した形になってまして、それぞれの建物に、ダイニング・キッチン棟、両親棟、子供部屋棟、ゲストルーム棟、物置小屋棟が割り当てられてるんです。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家2

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家

先ほどの造作ロフトベッドは子供部屋棟。

 

皆で過ごす共有スペースは、こちらのダイニング・キッチン棟。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家のダイニング・キッチン1

単機能ですので、かなりシンプルな作りになってますが、そこがまた夏の家っぽくて良い感じかなと。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家のダイニング・キッチン2

星形の中心部はこんな感じの中庭スペース。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家の中庭スペース2

 

下はウッドデッキになっています。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家の中庭スペース

各棟の中心にこういった内と外の中間的なスペースを作ることで、家の敷地内に居ながらにして、積極的にアウトドア的な楽しみ方ができるようにしてみたかったんだそうで。

 

外周にもテラス。

平屋を5軒星形に配置したデンマークの夏の家のテラス

 

この地域では、そもそも、農業用の建物をこんな風に配置して建てる伝統があって、そこからアイディアを得たんだそうですが、こんな感じに平屋を複数並べちゃうのって、別荘じゃなくて普通の住宅の建て方としても意外とありな気もしますね。

 

階段が無いというのは、物理的にその分のスペースが不要になるというメリット以外にも、上下の移動が無いという生活動線的な面でのものすごく大きな各種メリットが得られますし、例えば将来的にバリアフリー住宅にリフォームする必要が出てきたりしたときにも楽に対応できたりもします。

耐震性を考えた場合にも、2階建てよりは平屋のほうが倒壊しづらい傾向がありますので、この部分も、地震大国日本としては大きなメリットの1つに挙げることが出来そうです。

2階建てと平屋×2棟で同じ床面積を確保しようとした場合、当然2階建ての方がコスト的に安く上がるのは確かですけれど、建て方を考えれば、コスト的にもそこそこ良い勝負ができる程度まで持ってくることもできると言いますしね。

何よりも、平屋の家の周りの風景って、建物の圧迫感が無くて、空がすごそこにそのまま広がっている感じがして、独特の開放的な素晴らしさがあると思いません?

 

土地的な制約が許すなら、こんなお家、是非いつか建ててみたいかも。

5棟建てるのは流石にちょっと無理かな……。

( via arch daily )

スリット窓と中庭でつながるワークスペースとリビング



こちらのワークスペースの雰囲気、ちょっと良い感じじゃないですか?

隣接するリビングと内窓でつながるワークスペース1

幅3mくらいはありそうな広々としたデスクに加えて、作業専用のワークデスクがもう1つ。

 

作業用デスクの壁面は、全面が有孔ボードの収納に。

壁面全体が有孔ボード収納になっているワークスペース

工具から細かいパーツ類まで、ありとあらゆるものが、さっと手を伸ばして取れる範囲に整然と収めておけちゃいます。壁面全面が使えますので、将来的に道具が増えていっても、ちょっとやそっとでは収納スペース不足に陥ることが無さそうなのも魅力的ですね〜。

 

このワークスペース、単純に作業エリアとしての使い勝手が良さそうなところも当然素晴らしいんですけれど、この窓の作りがまたちょっと良いんですよ。

メインの作業デスクの正面、目線の高さに作られている、横に細長〜いスリット窓。

隣接するリビングと内窓でつながるワークスペース2

作業をしながら、ちょっと一息ついた瞬間に目線を上に上げるとそこに窓がある、というだけでも、気分的には相当良い感じだと思うんですけれど、それだけじゃないんです。

 

この窓の向こうは、実は、リビングとの間の中庭になってまして、

リビングとワークスペースの間の中庭1

 

ワークスペースに篭って作業をしながらにして、中庭やその向こうにいる家族と、お互いの様子が何となく感じ取れてしまう、付かず離れずの絶妙な距離感。

リビングとワークスペースの間の中庭2

下はリビング側からの風景。ちょっと分かりづらいですが、ワークスペースの方がスキップフロア的に4〜50cmほど低くなってまして、リビング側からは、ワークスペースを若干見下ろすような感じになっています。

リビングから中庭とその向こうのワークスペースを望む

同じ家の中なのにちょっと隔たれられた空間になっていて、でも、完全に隔絶されているわけでも無く、お互いに緩くつながっているこの感じ。こういうの、良いと思うんですよね〜。

 

ちなみに、リビングとワークスペースとの間の行き来は、中庭経由ではなくて、脇の通路から。

中庭の向こうにワークスペースのある家の図面

「一度外に出てから」というのも、別の空間に出て行く感じがして悪くないような気もしますけど、雨が降ったら困りますもんね。

 

中庭のあるお家を建てたいかな、とお考えの方がいらっしゃいましたら、単純に庭を作るのでは無く、中庭のあっちとこっちで、「何か」を隔てたりつなげたりすることを色々と考えてみると、面白いものを見つけることができるかも知れません。

( via Home DSGN )