フロアの上に突然ど〜んと現れたこちらの「箱」、なんだと思います?
実はこの「箱」、内部にはテーブルと椅子が入れてありまして、ちょっとした打ち合わせなんかに使える小部屋になってるんです。
しかも、一方の面の壁が観音開きで全開口するようになってまして、大人数での打ち合わせとか、場合によってはプレゼンなんかにも使えるようになってるんだそうで。
設置されているのは、当然のことながら個人宅ではなく、スペイン バルセロナの某オフィスの中。
こちらのオフィス、ちょっと変わったことに、建築事務所とネット通販という全く異なる2つの会社が同一のフロアをシェアして使用してまして、どちらも繁忙期には人を増やし、閑散期には人を減らすということを行う会社だったために、フロアがごっちゃになり勝ちだったんだそうで。
とは言え、フロアを物理的に区切ってしまうと、時期に合わせてスペースを融通することもできなくなってしまうし、何よりも開けた視界や開放感、採光を損ないたく無い、ということで考えられたのがこちらの「箱」だったんだそうで。
逆側の2面は、全面がニッチ状にくり貫かれた収納棚。
壁面に設置された長いカウンターテーブルは、あるときは各個人用のワークデスク、あるときは各種共同作業用のスペース、そしてあるときは荷物置き場と、ニーズに合わせて柔軟に姿を変えてくれます。
オフィスと個人宅では、当然のことながらニーズも作りも大きく異なるわけですけれど、開放感を損ねずに上手に空間を区切ったり、シチュエーションに応じて柔軟にスペースを融通したりできるようにしようとするこういった取り組み、個人宅を建てる場合にも、色々と参考に出来る部分があると思うんですよね〜。
※どこにも書かれてませんでしたけれど、多分このオフィスをシェアしている建築事務所って、このオフィスをデザインしたZEST Archtectureなんじゃないかなと…。だって、自分たちの事務所、他人に頼みませんよね? よく見ると、”ZEST”って木製のオブジェも飾ってあるし…。
( via ZEST Archtecture )
屋外スモールダイニング付きベッドルーム
北欧のアパートメントって、何でいちいちこんなに素敵なんですかね。
何というか、外部とのつながりの作り方や光の取り入れ方、取り入れた光を室内でどう活かして使っていくかという室内のインテリア側との組み合わせが、この良さの1つのポイントなんでしょうね〜。
コチラのバルコニーなんて、幅3m×奥行き1m程度の、油断してたら洗濯物でも干してそれでお終いにしてしまいそうなコンパクトなスペースなわけですけれど、こういうの、絶対に無駄にしないで100%きっちり使ってきますから。
ベッドルームからの出入口は、開放感抜群の大きなガラスの両開き戸。
物干しスペースにするんだったら引き戸でも良いのかもしれませんけれど、ベッドルームに隣接する屋外ダイニング的スペースとして使うんだったら、やはりこんな感じに全開口になって欲しいですよね〜。
日本と北欧では、気候や気象などの環境的な条件はもとより、文化や習慣まで含めて、異なる部分が余りにも多数あるので、これをそのまま日本の家屋に取り入れたら色々と困ったことになるんでしょうけれど、日本の伝統的な家屋の建て方と照らして、問題となりそうな部分を予め把握した上で上手に対応しつつ、その土地その土地の風土にあった形で取り入れたりできたら良いですよね〜。
( via Alvhem MAKLERI & INTERIOR )