【円形の活用】丸い背もたれのソファとラウンドテーブル



背もたれが丸くカーブしている1人掛けソファや椅子が好きでして、発見する度に、コレまでも何度となくネタにさせて頂いているわけですが、こういうのもなかなか良いかなと。

丸い背もたれって、平面じゃなくて曲面で体を支えてくれるので、体を包むようにサポートしてくれる安心感があるところが独特の座り心地の良さにもつながってるんだと思うんですけれど、こういう複数人で座れるソファの場合には、そこに更にまたちょっと違った良さが加わってくれる気がしますね。
なんというか、一緒に座るパートナーや家族・友人と、一体感のある環を作りながら、程よい近さで自然に相対することができるような、そんなイメージでしょうか。
直線で構成された部屋の中に曲線のものを入れるわけで、一見するとスペースの利用効率としてはあまり良く無さそうな気がしますけれど、この形状だと、「ぶつかりたくない」という恐怖心(?)が生まれづらそうなので、意外と見た目よりもスペースを効率的に使えるという心理的な面でのアドバンテージも有りそうですし。
小さなお子さんがいるご家庭なんかだと、ある程度の年齢になるまでは、走り回ってテーブルの角にぶつかったりしないかが気になって、そのためにレイアウトを少し考慮するようなこともあると思うんですが、この写真のダイニングのように、丸いテーブルとセットで入れておけば、そういったあたりにも上手に対応できそうです。
ちなみにこちらのお宅、リビングのローテーブルもこんな感じ。
設置エリアの専有面積に対して、有効テーブル上面積はかなり小さい計算(一辺の長さが1mの正方形のテーブルの面積が1平方mとすれば、直径1mの円形のテーブルの面積は0.785平方m程度)になりますが、その程度のロスは十分に許容して余りある良さがありますよね。
台所や書斎のようなある種の作業エリアや各種収納の場合には、やはり効率を第一に考えたくなるのは当たり前だと思うんですけれど、リビングやダイニングなどの場合には、居心地の良さや雰囲気といった、「それ以外の部分」と「効率」のバランスをいかに取るか、というあたりが重要なポイントの1つになるのかなと。
円形の上手な活用、そのあたりの解になってくれると思うんですよね。
( via  )

【シンプルに満たされる】海沿いの高台のウッドデッキ



いつかこういう家を建ててみたいですね〜。

こちら、オーストラリア南東部ニューサウスウェールズ州ニューカッスルを拠点とする建築事務所 BOURNE BLUE ARCHITECTUREが手がけたリノベーション物件の1つなんですが、広いウッドデッキのテラスから望むタスマン海の雄大な景色が最高に贅沢じゃ無いですか?
この家の写真を見てて思ったんですけれど、都会に住んでいると、複雑な条件や色んな思いが絡み合っちゃて何でもかんでもごちゃごちゃになり勝ちですけれど、本来、家ってものすごくシンプルなものなのかなと。
例えばこの高台の家だったら、海があって、空があって、差し込む光と影があって、そこに流れゆく季節があってという、そのくらいのことについてじっくりと考ることさえできれば、その場所にどんな家を建てれば良いのかは自ずと決まってくるものな気がします。
大きな庇の下で日陰を楽しんだり、
夕暮れの中で徐々に同化していく空と海をバックに、ゆっくりとグラスを傾けてみるなんてのも良いですね〜。
リビングのソファから、朝なのか夜なのかわからないようなどんよりと青灰色がかった空を静かに眺めながら熱いコーヒーを一杯、なんてのも最高に情緒があります。
こんな場所で、四季の移り変わりや、そのときそのときの景色の表情のちょっとした変化を感じながら、何をするでもなく静かに過ごすことができたら、例えそれが休日のひととき、ほんのつかぬ間の癒しの時間だとしても、言葉に表せないくらいに自分自身を満たしてくれる貴重な時間になってくれるのでは無いかなと。
ホントにこんな家を建てるチャンスが巡ってくることがあるとしたら、場所選びに最低数年掛けるくらいのつもりで、じっくりと時間を掛けてやってみたいですけどね〜。
2014年、初夢かな…。