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【緩く隔てて使う】リビング・ダイニング・キッチンの脇のベッドエリアとサンルーム



こちらのお宅、スペースの使い方が素敵だなと思ったのでご紹介させていただきます。

40平米程度のリビング・ダイニング・キッチンの一画に壁を1枚立て、フロアを20cm程度高く上げてつつ腰高の収納と組み合わせて、周囲から緩く区切られたスペースを作りまして、

40平米を区切って使うリビング・ダイニング・キッチン+ベッドルーム

 

壁沿いには2人で同時に作業ができる横長のワークスペース。

リビング・ダイニング・キッチンのすぐ脇のワークスペース

 

収納の裏側にはベッドエリア。

リビング・ダイニング・キッチンのすぐ脇のスキップフロアのベッドエリア

単身者の1人暮らしや若い夫婦2人のみで暮らすにしても、「リビング・ダイニングからベッドエリアが丸見え」というレイアウトは、来客時などのことを考えるとやはりちょっと抵抗があるという方も少なくないと思いますけれど、こうやってほんのちょっと区切っておくだけでも随分と雰囲気は変わってくると思うんですよね。

 

ちなみに、一段上げられたフロアの下もしっかり収納として有効活用されちゃってます。

リビング・ダイニング・キッチンのすぐ脇のスキップフロアのワークスペース下の収納

厚さがありませんから、そこまで使い勝手は良くないかも知れませんけれど、面積はそれなりにありますから、布団類や冬物の洋服、たまにしか使わないレジャー関係のものなんかをしまっておくスペースとしては結構便利に使えそうですよね。

 

しかもこのリビング・ダイニング、向こう側に見えているガラス扉を開けると、

明るく開放的なリビング・ダイニング・キッチン

 

こんな感じのサンルーム的なスペースがあるんです。

リビング・ダイニング・キッチンの脇のサンルーム的なベランダのカフェスペース2

これ、なかなか良いアイディアですよね。

 

この作りだったら、真夏や真冬の、ちょっと屋外に出てのんびり、という感じではない時期でも比較的手軽に半屋外的なスペースとして楽しむことができますし、逆に、春や秋などの気候の良い時期には窓を全開にして季節の移り変わりを全力で楽しむこともできます。

リビング・ダイニング・キッチンの脇のサンルーム的なベランダのカフェスペース1

このスペース自体が外部と内部をつなぐ前室的なスペースになってくれて、断熱や省エネ、結露防止なんかにも一役買ってくれるかも知れませんね〜。

 

こちらが間取り図です。

/var/folders/8x/kn0s4wkr8xlbhj006s6x384r0000gp/T/com.apple.Preview/com.apple.Preview.PasteboardItems/40平米を区切って使うリビング・ダイニング・キッチン+ベッドルームの間取り

広さわずか40平米、何の変哲もないワンルームという感じのお宅ですが、区切り方を考えることでこれだけ面白い感じにできるわけで。

 

それにしても、こちらの「ちょっと大きめのワンルーム的なスペースを区切って、その一画を1段高くして作りこまれたベッドエリア」「サンルーム的なベランダ」 という作り、以前にどこかで同じようなお宅を見たことがあるような気がしまして、過去にご紹介した物件をちょっと漁ってみたところ、1年くらい前にご紹介したこちらのお宅とかなり似ていることに気が付きまして。

マンションのサンルームバルコニー1

スキップフロアのベッドエリアの下の収納

と思ってよくよく見てみたら、どちらも同じint2architectureというロシアの設計事務所の手がけた物件でした。ご興味のある方は、こちらの案件もチェックしてみてください〜。

( via int2architecture )

【空間のつなげ方】木漏れ陽とタープの下のデイベッドのあるウッドデッキの屋外リビング



庭やテラス、バルコニー、屋外リビング/ダイニングに一定以上の思い入れのある方だったら、思い切ってこんな感じの屋外スペースのある家を目指してみるというの、良いと思うんですよね。

タープの張られたデイベッド付きウッドデッキの屋外リビング

ウッドデッキのバルコニーの屋外ダイニング。頭上の木々と、その間に張られたタープの隙間から降り注ぐ柔らかな木漏れ陽の下にデイベッド。

自宅にこんなスペースがあったらサイコーですね〜。

 

こちら、アメリカ西海岸 ロサンゼルス北部のイーグル・ロックの街に建つミッドセンチュリースタイルのお宅なんですけれど、このバルコニーだけじゃなく、家全体がかなり良い感じの作りになってます。

上の写真のウッドデッキスペースの上には、こんな感じのバルコニーが。

タープの張られたウッドデッキのバルコニー

これだけでも十分に屋外スペースを楽しめちゃいそうな感じ。

 

このフロアの内部はこんな感じ。

タープの張られた落ち着いた日陰の庭に面したリビング2

壁のかなりの範囲が窓になっていて、ややもすると外から丸見えになってしまいそうな気もするところを、外部からタープで覆うことで、開放感を損なわずに外からの視線を上手に遮ってます。

タープって良いですよね。必要に応じて張ったり外したりが柔軟に出来ますから、こうやって日差しや視線を手軽にコントロールすることができます。これからお家を建てる予定の方、もしも可能なら、庭やテラスの壁、家の外壁あたりへのヒートンや丸金具の取り付けを検討しておくと、庭やテラスにタープを張るときに重宝しますし、それ以外にも後々色々なことに使えて便利ですよ。

タープの張られた落ち着いた日陰の庭に面したリビング1

 

このリビング、サイドには暖炉まで用意してあったりして。

ミッドセンチュリーハウスの暖炉のある落ち着いた雰囲気のリビング

 

暖炉の脇には、こんな感じの包まれ感のある寛ぎのスペース。

ミッドセンチュリーハウスのスキップフロアでつながるリビング・ダイニング

 

そこから、スキップフロア状に数段の階段を介して接続された半フロア高いスペースが、ダイニング・キッチン。

ミッドセンチュリーハウスの落ち着いたダイニング

ミッドセンチュリーハウスの落ち着いたダイニングキッチン1

 

外部からリビング、ダイニング、キッチンと続く一連のスペースの緩く連なった感じ、なかなか良くないですか?

しかもこのキッチンからも、こんな感じでバルコニーに出て行くことができるようになってたりして。

ミッドセンチュリーハウスの落ち着いたダイニングキッチン2

こういう複線化された動線が、スペース全体に更なる奥行きと拡がりを持たせてくれてますよね。

 

こういう空間のつなげ方の各種アイディア、色んなところに応用してみるというのも良いと思うんですよね。例えば、都市部の狭小住宅なんかに取り入れてみても、別に広々ゆったり贅沢に、みたいな作りのお宅とは一風変わった感じで、それはそれでまた面白い感じになってくれたりするのではないかと。

( via apartment therapy )