このロフトのベッドルームに作られた階段、何だかちょっと面白くないですか?
階段で接続されたフロア同士というのも立体的に隣接した空間なわけで、「どこにどんな階段を作るか」というのは、各フロアのつながり方や動線を決定する重要な問題であり、また、スペースやコストといった面から考えても、階段というのは、通常はそれなりの必要性があって作られるものなわけです。
ところがこの階段、上ってもどこに行けるというわけでも無く、上にはただの物置的なスペースがあるだけという。
だったら何もわざわざ階段なんか作らずに、必要なときに梯子でも掛けて上ればそれで十分事足りてしまう気もしますが、そこに敢えてしっかりとした階段を作ることで、階段の上部は単なる物置でなく1つのフロアになり、ベッドの置かれたメインのフロアと階段上のフロアは、しっかりとつながった一続きの空間になってくれてますよね。
このカッチリとスカスカのギャップ感というか、真面目に一生懸命無駄遣いしているような感じが、ちょっと面白いかなと。
この写真を発見した同じページで、他にも色々と階段が紹介されていたんですけれど、階段って面白いですよね。
リビングのど真ん中に配置された、4段割の踊り場のない回り階段。まるで公園にある滑り台のようです…。
でも、これだけ急勾配できつく捻り上げてあるからこそ、下には予想以上にゆったりとしたワークスペースも作れますし、リビングのど真ん中に階段を配置しても、その存在をあまり感じさせられないでいられるのかなと(ちょっと危険な気はしますが……)。
逆に勾配を少し緩くすると、心地よい存在感を発揮してくれて、コレもまた、リビングのど真ん中にあっても違和感無く受け入れられる感じになってくれるかなと。
いっそのこともっと勾配を緩くして、ちょっと腰掛けて本でも読みたくなるようなスペースにしてしまうというのもありかも。
こうやって階段にクローズアップして、階段の果たす役割や周囲に与える様々な影響について色々と考えてみるのって、それだけで家のプランをいくつでも考えられちゃうくらいの、結構面白いテーマな気がするんですけれど。
( via PIKCELLS )
「天窓」タグアーカイブ
ウッドデッキのテラスでつながるL字二棟の狭小住宅
こちらのお宅の作り、ちょっと良い感じじゃないですか?
わずか74平方mの土地に、コンパクトな建物を二棟L字型に並べたような配置になってまして、L字の内側部分がウッドデッキのテラスになってるんです。
手前側の建物がリビング・ダイニング・キッチン。
リビングにはさり気なく暖炉が設置してあったりして。
梯子を上った先には、天窓付きのロフトのベッドルームもあります。
奥側の建物はベッドルーム棟。
明るく開放的で、そのまますぐに庭に出られる作りのベッドルームが、大小2つ。
そして、その間をつなぐ、ウッドデッキのテラス。
74平方mといったら、坪にして22坪ちょい。日本の狭小住宅並みの、かなりコンパクト目な土地なわけですが、こんなお宅だったら是非住んでみたいものです。
ただし、このお宅の場合は建物の周りにあと200坪くらい余った土地があるんですけどね……。
周囲のお宅との関係を考慮した配置を検討して、壁やフェンスや上手に目隠ししつつ、このお宅とはまたちょっと違った感じの、都会向けの狭小住宅のアイディアとして応用できたりすると面白そうですけどね〜。
( via SMALL HOUSE BLISS )