リビングと、そこに隣接するベッドルームをこんな感じにつなげるというのも、なかなか良いアイディアかなと。
こちらのお宅、リビングの隣にベッドルームが作ってありまして、その間を大小2つの引き戸でつなげてあるんです。
扉は壁の戸袋に引き込まれるようになっているので、開け放った状態は、「扉を開けてある」というよりも、元から1つの空間だったようなイメージで使うことができます。
この作り、ちょっと良くないですか?
普段は大きな扉を開いて全体を1つの空間として使いつつ、来客時や夜寝る際などには扉を閉じて2つ空間に分けつつ、出入りは窓側の小さな扉から、というように、空間の仕切り方を状況に応じて柔軟に切り替えることができます。
真夏や真冬の冷暖房時なんかにも、効き方の面でもコストの面でも随分と変わってくると思いますしね。
ちなみにこちらのお宅、ベッドルームの中にも格子ガラスの引き戸が。
引き戸を開けると、その向こうにはウォークインクローゼット。
単なるドアじゃなくて、ガラス入りなところが良いですよね。この場合は2つのスペースを完全に仕切った感じにする必要もないわけで、光も通って、うっすらと向こう側が感じ取れるこのくらいがちょうど良いのかなと。見た目的にも可愛らしい感じがしますしね。
空間の仕切り方って、構造からくる制約さえクリアすれば選択肢はいくらでもあるわけですけれど、こういう感じに、「引き戸を使って、状況に応じてフレキシブルに仕切る」というのは、なかなか良い選択肢の1つですよね。
後付で手を入れていくのはさすがにちょっと大変ですけれど、家を建てたりリフォームする際に、そこでどうやって暮らしていきたいのかを、季節やシチュエーション毎に具体的にイメージしておくことができれば、きっと自分たちの日々の生活にピッタリとマッチした最高のアイディアを盛り込むことができるのではないかと。
( via Home Adore )
「内装や雰囲気」カテゴリーアーカイブ
【大空間の1LDK】納屋をリノベーションしたロフトハウス
こちらのお宅、とっても素敵なんですけど。
このお宅、チェコのとある郊外に建つ納屋をリノベーションした物件なんですが、元が納屋だけあってそれほど大きな建物でもないんですが(とはいえ、日本の住宅事情で考えれば、ごくごく普通か、もしかすると、昨今の狭小住宅と比較すればかなりゆったり目の作りとさえいえるかも知れませんが)、自然の中に静かに佇むこの落ち着いた雰囲気の外観以上に、内部がまた良い感じなんです。
1階のメインスペースは仕切りの無いリビング・ダイニング・キッチン。
ダイニングエリアの壁には大きな窓。その向こうには、眼下に広がる遠くの山々と街並み。屋内に居ながらにしてこの景色を望めるというのはちょっとないですよね。
夜になったら照明を落し気味にして、遠くの街並みにポツポツと明かりの灯る夜景を見ながら家族みんなでのんびりとディナー、なんてのも素敵そうじゃないですか?
キッチンエリアは半分が壁で仕切られた半クローズドな作りになってます。
リビング・ダイニングエリアとの間の仕切りの壁には、調味料や小物類、各種道具類を収納しておくための収納スペース。
鍋や大物調理器具の類も全部まとめて引っ掛けておけるこの収納スペース、良いですね〜。
こういった嵩張る調理器具の類って、思った以上に収納するためのスペースを必要としますし、かといって、いくつも重ねて戸棚の中にしまってしまうと、使うときに取り出すのも使い終わってからしまうのもいちいち面倒くさくって、いつの間にか使わなくなっちゃったりするんですよね。
その点、こうやってキッチンの壁に引っ掛けておけるようになっていると、どこに何があるかも一目瞭然ですし、使うときにもサッと取り出せて作業もし易いのではないかと。
リビング・ダイニング・キッチンの上には、元々は干し草を保管するためのロフトだったスペースが。
リビングの端に作られたこの階段で上がります。
上階は周囲を囲うようなコの字型のフロアになっており、その中央に渡り廊下的な通路が渡された作りになってます。
リビング・ダイニングスペースの真上の一番大きなスペースがベッドルーム。
サイドには趣味のためのスペース。
この広さの一軒家にして1LDK。というか、ほぼ仕切りの無いワンルーム的な空間の使い方。程よい大きさの躯体の中に必要にして十分なものだけを詰め込んだようなこの作り、なかなか面白いですよね〜。
さすがにこの作りじゃ、夫婦2人か、せいぜい小さなお子さん1〜2人までの家族でしか使えないでしょうから、普通のお宅の一軒家プランに応用するというのはちょっと現実的じゃないかも知れませんけれど、ロフトスペースを上手に仕切るアイディアなんかと組み合わせみたら意外と面白いプランにつなげることができそうな気もします。
ただし、冷暖房の効率はものすごく悪そうですから、何にせよそのあたりのことを一番最初に考える必要はありそうですけれどね…。
( via homedit )