シルバーですっきり上品にまとめられたキッチンというのも当然素敵ですけれど、こういう暖かみのある雰囲気のキッチンというのも良いですよね。
カウンタートップはオーク。シンクと照明のランプシェードは銅。どちらも艶のある赤黒い色に独特の味があります。水栓金物は真鍮(黄銅)でしょうか。
銅って、安価で加工がしやすく、その割には耐蝕性や耐摩耗性にも優れてますし、表面に様々な加工を施したり、合金の種類を使い分けて様々な色合いを楽しんだりもできるという良いこと尽くめの金属なわけで、シルバーのような高級感こそあまり無いですけれど、家の中に使用する金属として、もっともっと積極的に選択していってみても良い素材なんじゃ無いかなと。
ちなみに、銅につく錆「緑青」は、古い時代には猛毒と考えられていた時期もありましたが、実際には毒性は無い(食べ物では無いので体内に取り込めば相応の問題はあるが、それは他の物質も同様)ということらしいのでご心配なく。
「らしい」と書いたのは、僕自身、ホンの数年前まで「緑青には毒がある」と信じていたからです…。だって、子供の頃そう聞いたんだもん…(「「毒ではない」という見解を厚労省が発表したのは昭和59年(1984年)のことだそうですから、昭和40年代生まれくらいまでの人は、幼少期に「毒」と刷り込まれて、昭和59年発表時はまだ小中学生とかだったりで新聞も読まず、その知識のまま大人になって、というのも不思議じゃないです…よね…?)。
( via John Lewis of Hungerford )
【センスと計画性】玄関脇のコンパクトな屋外リビング
玄関脇にこんな感じの屋外リビング的なスペースがあるの、良くないですか?
焦げ茶とライム系のグリーンの落ち着いた組み合わせ。補色でいうともう少し青みがかった色になるのかもしれませんけれど、これはメチャメチャよく合ってますね〜。
このスペース、こちらにお住まいのリアンさんという女性が、ご自分でDIYして作り込んだんだそうで。
元々はこんな感じの本当に何の変哲もないコンパクトな玄関脇のポーチ。
一応ソファっぽい屋外家具のベンチは置いてあります。
そこにまず、ラグを敷いて。
大きなラグ1枚では無く、小さなラグを6枚並べてあるんだそうです。こういう一つ一つの芸の細かさが大切なのかな、と思いきや(それも当然そうなんだとは思いますが)、こちらのラグ、単に安いものだったんだそうで。1枚1.5ドルが6枚で9ドル。確かに、そのうち汚れて必ず交換することになるようなものですから、安価に抑えるというのも大切ですよね。
そこにラタン製の屋外用アームチェアを2脚。
座り心地の良さそうな厚手のふかふかクッションを用意するのをお忘れなく。
奥のベンチにも、同じくグリーン系統でクッションを。
これにて屋外リビングの完成。
椅子とソファ、両方のスペースが用意されてるところがまた良いですね〜。
決して手間が掛かってないわけじゃありませんけれど、こうやって見てみると、ある種の優雅ささえも感じさせられるようなこの素敵な空間にしては、驚くほど手間を掛けずに作られてますよね。
今週末ちょいとKEAにでも行って屋外家具とクッションを見繕ってくれば、ほんの数時間、費用にしたって数万円台の前半で十分足りちゃいそうな感じでしょうか。
まあ、大前提として、素晴らしいセンスに基づいて立てられた素晴らしい計画あっての話だとは思いますけれど……。そこら辺は、「持たざる者」としては遠慮なくどんどん真似させて頂いちゃおうかなと……。
( via Organize & Decorate Everything )