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【大空間を緩く区切って使う】リビング脇の半個室と窓際のサンルームワークスペース



こちらのお宅、作りがちょっとおもしろいなと思ったのでご紹介させていただきたいと思います。

広さ79平米≒50畳近い大空間のリビング・ダイニングなんですが、

傾斜構造柱と鎧戸で囲われた半個室スペースのあるリビング

部屋のど真ん中に、トラスの一部でしょうか、斜めの構造柱的なものが出てるんです。

 

で、その柱をどうしたかといいますと、その周囲を鎧戸で囲って、半個室的なスペースを作っちゃったりして。

傾斜構造柱と鎧戸で囲われた、リビング内の半個室

このやり方、ちょっといいですよね。

構造上、どうしてもスパンが飛ばせない箇所ってあるじゃないですか。 ビルのみならず、普通の戸建てでも、吹き抜けを作ったり、大きなスペースを確保したいと考えたときに、柱や梁、耐力壁だけで十分な強度が確保できなくて、本当はあまり欲しくない追加の耐震要素を入れなきゃならなくなることってありますよね。

そういったものを、壁の中に隠したりせずにこうやってそのまま使うことで、適度な感じに緩く区切られた、拡がりのある1つの空間として使えるようになってるのかなと。

傾斜構造柱と鎧戸で囲われた、リビング内の半個室スペースからダイニングを望む

 

ちなみにこちらのお宅のリビング、奥側のエリアもちょっと変わってます。

窓際から幅2m弱程度のところをガラスドアで区切って、こんな感じのサンルーム的なワークスペースにしてあるんです。

広いベランダに作りこまれたワークスペース

この開放的な雰囲気、素敵ですね。ガチガチのお仕事をするのに向いているのかどうかはちょっと微妙な気もしないでもないですが、読書とか、ちょっとした書き物をするのなんかには良さそうな感じ。春や秋に季節の風を感じながらとか、よく晴れた冬の日にポカポカ陽気の中で、とか、そういうシチュエーションで、いろいろなことを、のんびりリラックスしつつできそうです。真夏の夜に、冷たい飲み物片手に、みたいなのもいいかも知れませんね〜。

 

鎧戸で区切られた半個室と、ガラスドアで区切られたサンルーム。こういう緩い区切り方をしたスペース、どっちもぜひ自宅に欲しいですな。いつか自宅のリフォームをする際には、こういうスペースをどこかに作れないか、検討候補の1つに入れてみたいと思います。

( via casa.com.br )

【計画的に作りこみ】収納効率と使い勝手の良い、統一感のあるパントリー



こちらのお宅のパントリー、素敵じゃないですか?

スチールシェルフと透明ケースを活用した壁一面のパントリーエリア

ポリプロピレンとガラスの容器、ワイヤーバスケットあたりを上手に活用して、内部を適度に隠しつつも、どこに何があるのかがひと目で把握できる、統一感のある収納スペース。自宅のキッチン脇にこんな収納スペースがあったら、作業そのものがはかどるのは当然のこととして、使い終わったものをしまうのもちょっと楽しい気分でできたりして、お片づけが好きになれそうですよね。

こういう収納を見ていると、うちの自宅を設計してくれた方のことを思い出すんです。その方、ものすごく無印良品が好きな人で、無印が好きでも嫌いでもない(まあ、正直いえはばそれなりに好きですが、熱狂的に好きというわけではない)僕らにしてみれば、「まあ、なんだかなぁ」という感じだったりしたんですが、実際に家に住んでいて「あれ?」と思うのが、無印のものを買ってきたとき。いちいちピッタリと収まるんです。ユニットシェルフを買ってきて、キッチンカウンターの下に置いてみたり、ポリプロピレンのケースを買ってきて、クローゼットの棚に入れてみたりすると、いちいち、はかったかのようにピッタリと収まる(というか、実際にはそれを見越してそのサイズにして作り込んであったわけで、当たり前なんですが)。こういうときには、毎回、「あの人が無印好きで良かったね」という話を夫婦でしてます。

その話とはちょっと違うかもしれませんけれど、収納に使うものを、同じ会社、同じメーカーの同じ規格で揃えておくのって、メリットはありますよね。統一感のある見た目がすっきり麗しいのは当然のこととして、形の違うものであっても高さがそろっていたり、容量の違うものでも2つ重ねると同じ高さになってくれたりして、収納効率が格段に良くなります。規格を統一しておくと、利用頻度や使い勝手にあわせて、ものの場所を入れ替えたくなったときなんかも、配置換えが簡単にできますしね。

 

このパントリー、使っている棚が、変に飾り気のないどこにでもあるシンプルなスチールラック、しかも天井まである大きめのサイズを、スペースいっぱいに3つ並べて、というあたりも個人的にはツボだったりします。

こういうスチールラック、実は自宅の書斎でも使ってるんですよ。うちの書斎、もともとかなりの容量の収納スペースを確保してあったはずなんですが、今年に入ってから仕事関係の機材や各種道具類をいろいろと追加導入したのに加え、自分の趣味のもの、子どもたちのスキー/スノーボード関係のものなんかも加わって、いつのまにか、もともと用意してあった収納スペースだけだけでは到底足りない感じになってしまいまして。で、数ヶ月ほど前に、「そろそろ本気でどうにかしないとな」、と思っていたときに友人宅に遊びに行ったら、ウォークインクローゼットに大振りなメタルシェルフを3つ入れて、そこを「収納兼趣味の作業スペース」みたいな感じにして使ってるのを見まして、その収納力と使い勝手の良さそうな感じに感銘を受けて真似してみました。

大きなスチールシェルフを2つ並べて、書斎の多用途収納スペースに

大きめの機材と、比較的利用頻度の低い道具類、嵩のある各種物品の在庫、スキー/スノーボードや自転車関係のものなどを収納するスペースとして使用。

うちで使用しているのはこちらのものなんですが、幅91.5×奥行き46cm、設置面積でいうとジャスト1/4畳というくらいですので、2つ置いても0.5畳分のスペース。奥行きが浅めのタイプなので、室内のスペースを圧迫する感じがあまりなくていい感じです。

万が一の地震の際に倒れてこないように、背面の窓際に取り付けたU字金具と後ろ側の支柱を船舶用のロープで繋いであるのと、重量のある機材や壊れ物の前には、飛び出し防止用に紐を張ってあります。こんな程度の対策では、震度6〜7クラスが来たら最終的には全部倒れてしまうのかなとは思いますけれど、まあ、そのクラスの地震のときには観念するしかないのかなと。這ってなんとか机の下に潜り込むまでの数秒間、頭上にものが倒れてくるのを遅れさせてくれれば御の字、くらいで考えてます。

 

うちの書斎は後付でやったので、いまいち統一感のない感じになっちゃいましたけれど、これからお家を建てる方、お引越しのご予定のある方で、書斎の収納やウォークインクローゼット/パントリー系の収納スペースについて検討中の方がいらっしゃましたら、最初からきっちり計画して、こんな感じのすっきり大容量な収納スペースを作りこんでみるというのはいかがでしょうか。

( Photo #1 via Domesblissity , Photo #2©juutakudesign.com)