レイアウトやスペースに制約があって、個室の書斎では無くちょっとしたワークスペースを何処かに作ろうかなということになるんだったら、いっそ思い切ってこんなアイディアはどうでしょう?
コチラのワークスペース、壁に正対するのでも無く沿うでも無く、コーナーに向かって作ってあるんです。
しかも、そのコーナーは丸く弧を描いてラウンドしているという…。
コレはなかなかお目に掛かれないアイディアですね〜。
直線と直角で形成されている構造物の中に丸みを帯びた形状のものを入れることは決して効率が良いとは言えないと思いますし、コーナー部分がカットされていることだけを考えてみても、限られたスペースの一部をその分失っていることは確かです。
でも、実際に人が暮らす家という空間の利用効率というのは、そういった計算だけで計れるものでは無いのかなと。
ちょっとこのワークスペースに座っているところを想像してみて頂けますでしょうか。
壁に正対した、若しくは、壁に沿ったごく普通のワークスペースに座った場合、居室内のその他の空間に対して完全に背を向けた形になるか、若しくは、左右どちらかに壁があるか、またはその両方というような状態になります。
それに対してこのワークスペース、右にある壁は自分に対して135度と開けた角度になり、左方向のリビングエリアに対しても半身で相対することが出来ます。
直角が基本のレイアウトの中に45度という角度を持ってくることで、ワークスペースだけでなく、この空間全体が相当面白くなってくれてますよね。
そして何よりもこのワークスペースのキモはこのラウンドしたコーナー部分なのかなと。
単に直角のコーナーにこのワークスペースを作って45度の角度で座ったとしても、視界の正面に来るのは柱なわけです。
それじゃ開放感もクソも無いわけですが、このお宅のようにラウンドしたコーナーにして窓を入れることで、前方の視界は完全に開け、且つ、半円状のドームに包まれた、開放感と包まれ感の共存する不思議な空間になってくれるワケで。
コンパクトなワークスペースでも大き目の窓に面してるだけで随分と開放的で良い感じの雰囲気になってくれるとは思うんですけれど、せっかくだったらこんな感じにもうフタひねりくらいチャレンジしてみるというのも遊び心があってなかなか面白そうかなと。
( via ELLE DECORATION )