家を建てる前の段階ではあまり気にしたこともなかったんですけれど、収納スペースも、見た目とか雰囲気が意外と大切だったりするかなと。
収納力があるとか、単にものが効率よく片付けられるとか、そういった基本的機能としての部分が重要なのは当然として、暇さえあればものを片付けたくなるような、常に整理整頓しておきたくなるような、そんな風に、「人の気持ち」に訴えてくるような収納スペースを手に入れることができたら、それはものすごく幸せなだと思うんです。
それがどんなものかと聞かれたら、具体的な形にはいろいろあるとは思いますけれど、例えばこんな収納スペースとか。
サブウェイタイルの貼られた壁面にアルミの棚板を設置しただけのシンプルな収納スペースに、整然と並べられた道具類。この素朴で潔い感じ、ちょっと良くないですか?
収納って、ある意味で、常に増え続け、油断すればすぐに溢れ出そうとしてくる「もの」との戦いだと思うんですけれど、「箱」としてこういう収納スペースを手に入れることができて、そこをいつも気持よく整えながら暮らすことができたら、いつまででも無理せずに淡々と戦い続けられるんじゃないかなと。
( via trendenser )
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【木のぬくもりに包まれた暮らし】見晴らしの良いデイベッドエリア付きのダイニング
こちらのリビング・ダイニングの雰囲気、いいですね〜。
天井も壁も床も、椅子やテーブルにいたるまで、すべてカラマツの板張りで統一された、柔らかであたたかみのあるインテリア。
ダイニングエリアの脇には大きな薪ストーブも用意されてます。
こちら、欧州7カ国をまたいで東西に広がる広大なアルプス山脈の東端、オーストリア チロル州のリゾート地リエンツの街に建つコテージなんですが、何から何までともかく素敵なんです。
冬期はあたり一面雪景色。少し長めのスケジュールで滞在して、のんびりとスキーやスノーボードを楽しんでみたいものです。
夏場はこんな感じ。
ハイジの世界そのものですね(ハイジはスイスでしたっけ?)。
先ほどのダイニングの向こう側、吹き抜けに向かって一段高くなったスペースは、大きな窓の下のパノラマのデイベッドエリア。
家の中にこんなスペースがあったら、もう一日中ここでゴロゴロし続けちゃうかも。
朝一から軽く滑って、昼食のあとは、ここでひなたぼっこをしながら、窓の外に広がるアルプスの山々を眺めつつ昼間から軽く一杯とか。
このデイベッドエリア、夜は夜で、またきっと素晴らしいんでしょうね。
デイベッド脇の階段で上のフロアに上がりますと、
そこにはこんな感じのベッドルーム。
枕元に向かって緩く傾斜した、非対称のヴォールトのような作りの壁と天井。
何か包まれているような、そんな不思議な心地良さを感じながらぐっすりと眠れそうです。
このベッドルーム、壁1枚隔てて、その向こうにもう1つこんな感じのベッドルームが作ってあるんです。
家族とか親しい友人同士でも、 夜寝るときにはちょっとだけプライバシーが欲しかったりする方もいらしゃると思うんですが、個室とまで行かずとも、この程度の仕切りがあるだけでもスペースとしての使い勝手はかなり良くなってくれるのかなと。
枕元に小さな小さな窓が作ってあるのもいいですね。こういうちょっとした作り込み1つで、スペース全体の雰囲気も随分と変わってくると思うんですよね。
ちょっと話がそれますけれど、こういう壁で空間を緩く隔てておくのって、意外とありですよね。
家を建てるときに、寝室に割り当てることのできる8畳〜10畳くらいのスペースがあったとして、特に理由がなければ、普通はそこにそのまま8畳なりの一部屋を作っちゃうわけじゃないですか。
でも、こうやってちょっと隔てられた場所のある作りにしておいたら、例えば夜中に急に目が覚めて、ちょっと本でも読みたくなったときに使える寝室内のサブスペースとして使ってみたり、子供が子供部屋に移る前の、半個室的な子供部屋として使ってみたりもできるかも。将来的にこの壁を使って、そのままここをウォークインクローゼットにしたり、それこそ子供部屋にしたりというような、そういう使い方もできますし。非耐力壁で作ってあれば、不要になったら取り払っちゃえば良いわけですしね。
ベッドルームの横がバスルームなんですが、こちらも板張りだったりして。
床はさすがに板じゃありませんけど、ちょっと気になるような…。まあ、浴室に木を使うこと自体は別に珍しくもないですから、しっかりと換気して、毎回かならず乾燥させるようにしておけば大丈夫なんでしょうかね。
それにしてもこの家、良いですね〜。いつの日か、自然あふれる海沿いの高台あたりに引っ越すような機会に恵まれることがあったら、ぜひともこんな感じの家を建ててみたいです。
それが無理なら(まあ無理でしょうな…)、いつの日か自宅のリフォームをする際には、せめてこのデイベッドエリアの雰囲気だけでも真似して、何らかの「寛ぎのスペース」を作りこんでみようかな。
( via Home Adore )