家を建てる前の段階ではあまり気にしたこともなかったんですけれど、収納スペースも、見た目とか雰囲気が意外と大切だったりするかなと。
収納力があるとか、単にものが効率よく片付けられるとか、そういった基本的機能としての部分が重要なのは当然として、暇さえあればものを片付けたくなるような、常に整理整頓しておきたくなるような、そんな風に、「人の気持ち」に訴えてくるような収納スペースを手に入れることができたら、それはものすごく幸せなだと思うんです。
それがどんなものかと聞かれたら、具体的な形にはいろいろあるとは思いますけれど、例えばこんな収納スペースとか。
サブウェイタイルの貼られた壁面にアルミの棚板を設置しただけのシンプルな収納スペースに、整然と並べられた道具類。この素朴で潔い感じ、ちょっと良くないですか?
収納って、ある意味で、常に増え続け、油断すればすぐに溢れ出そうとしてくる「もの」との戦いだと思うんですけれど、「箱」としてこういう収納スペースを手に入れることができて、そこをいつも気持よく整えながら暮らすことができたら、いつまででも無理せずに淡々と戦い続けられるんじゃないかなと。
( via trendenser )
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【読書好きのための家】大きな本棚のあるリビング・ダイニングとベッドルーム
こちらのお宅のダイニング、ちょっと素敵なんですけど。
頭上には、格子の入った大きな天窓が2つ。
そしてその脇には大きな造作の本棚。
これだけのサイズがあれば、お気に入りの作家の作品集や文庫、ムック、各種の書類なんかも含めて、家族皆の分のいろいろなものをまとめて収めておけますので、かなり便利に使えそうです。
とはいえ、本はダイニングやリビングだけで読むものじゃありませんから、他のスペースにも当然本棚は必要なわけですけれど、そこら辺もぬかりはありません。
ベッドルームの枕元の壁面にも、程よいサイズの本棚が作り付けてあります。
当然子供部屋にも。
向こうのベッドエリアの枕元にもあります。
本棚から話がそれますけれど、この子供部屋の作り、ちょっと良くないですか?
2つのベッドを単純に配置するのではなく、1mくらいのシンプルな袖壁を作って、それを使ってスペースを分けてあるんですけれど、このアイディア、面白ですよね。完全に分けてしまうと、双方のスペースとも結構圧迫感がある感じになってしまいそうですけれど、この分け方だったら圧迫感もほぼないでしょうし、その一方で、ベッドに横になったときにはお互いの顔が見えないようになるので、多少のプライベートも確保できます。壁があるお陰で、夜にライトを付けて本を読んでいたりしても相手に迷惑を掛けないでいられそうですし、中高生くらいになって、いよいよ本当に部屋を区切る必要が出てきたときにも、この壁を使えばリフォームも簡単にできそうですしね。
本の話に戻ります。
せっかくここまで本のことを意識していろいろ作り込むんだったら、読む場所も欲しいですよね。
ということで、大きな天窓の入った勾配天井の下に一人掛けのソファを置いて、リーディングヌックに。
天窓の下の明るく開放的な雰囲気と、斜めの天井の下の包まれ感が組み合わさったこの雰囲気、落ち着いて気持ち良く読書ができそうです。
パソコンとスマホが普及し、電子書籍も台頭してきているこのご時世、思わず「もうそんな大きな本棚は自宅に必要ないかな」と考えてしまいそうになりますけれど、実はそうでもないと思うんです。
「本当にお気に入りの本は紙の書籍で読みたい」という方も多いのではないかと思いますし、雑誌の類でもそういったものは多々あるでしょう。子どもの描いた絵や手紙、長期に渡って紙で保管をしておく必要のある書類なんかもまだまだあります。
これから家を建てたりリフォームするご予定のある方がいらっしゃいましたら、こちらのお宅を参考にしつつ、自宅にどの程度の容量の本棚があって欲しいのかをしっかりと検討してみることをオススメしておきたいと思います。
例え全ての本が電子書籍に取って代わられる時代がやってきたとしても、リーディングヌックで寛ぎながら本を読む時間が素晴らしいことには、何の代わりもないだろうと思いますしね。
( via Home Adore )