オーソドックスですけれど、空間の区切り方としては、こういうのも良いですよね。
木製のフレームに、アクリル樹脂製の半透明のパネル。メラミン合板じゃちょっと味気ないですけれど、これなら光を通して圧迫感も少ないですし、閉じ切っていても、スライドドアの向こう側の気配を感じることができて、程よい感じで空間を仕切ってくれます。
シェードカーテンとかを組み合わせて、完全に光を遮る方法や防音とかまで考慮したアイディアを盛り込むことができたら、シチュエーションに応じてこのスペースを完全な個室的に使ったりもできるようになって、かなりいい感じかも。
引き戸ですから気密性を高くするのは結構難しいかも知れませんけれど、パッキンやモヘヤなんかを上手に使って、隙間風が少ないような形にできれば、夏場/冬場の冷暖房効率を向上させて省エネ的な面でも役立ってくれそうですしね。
これからお家を建てたりリフォームしたりするご予定のある方で、状況に応じて柔軟にスペースを区切ったりつなげたりできるようなアイディアが欲しいな、とお考えの方がいらっしゃいましたら、こんな感じのスライドドア、導入を検討してみるというのはいかがでしょうか?
( via FAMURAT BUILDERS )
【空間を緩く隔てる】巨大本棚で仕切られた広大なリビング・ダイニング・キッチン
大空間を、壁ではなく機能や家具で区切って、それぞれのスペースが隔てられつつ緩くつながってるこういう感じ、好きなんですよね〜。
リビングとダイニング・キッチンの間を隔てるのは、こんな感じの巨大な本棚。
大きな本棚をパーティション的に使うこういうアイディア、以前にも何度かご紹介したことがあるんですけれど、空間の隔て方/使い方を柔軟に調整したり、模様替え的な手軽な感覚でスペースの繋げ方を変えたりもできたりするわけで、実用的な面でも何気にポイント高いと思うんですよね。
スマホやタブレットが普及して、なんでもネットとデジタル系デバイスでできてしまうこのご時世、昔ほどは、本や紙の資料も多くはなくなってきているのかも知れませんけれど、だからこそ、本当にお気に入りのものは、永久保存版としてしっかりと本棚に収めておきたい気がしますよね。その点、自宅のリビングにこのくらい大容量の本棚があれば、本や雑誌の類はもとより、年賀状や手紙、写真とか子どもたちの作った絵や工作作品にいたるまで、何から何まで一箇所にまとめて収めておくことができますから。
そういえば、うちの自宅も、リビングをこんな感じに本棚で緩く仕切って使ってみたらどうかなと思ったことがあったんですよね。といっても、うちの自宅のリビングは当然こんなに立派じゃないんですけどね。
趣味のためのスペースを微妙にたくさん作ってしまったせいで、一軒家にも関わらず極端に部屋数の少ない我が家では、将来子どもたちが大きくなって、それぞれが個室を必要としてきたときに、数少ない部屋をどう割り当てるのかが結構深刻な問題になってまして。で、とりあえず、あるタイミングでの部屋の子供部屋的なスペースとして、リビングの一画を使うという案もありなのかもなと。
せっかくなので、具体的にどんな感じになるのかを、SketchUpを使ってざっと描いてみました。
こちらが現在のリビングスペースのイメージ。幅5m弱×奥行き3.6mちょい。11畳弱といったところです。
右の壁際に2つ並べて置かれているのが子どもたちの勉強机。これは今現在、既に置かれてます。下の子はまだ1人で寝られないので、今のところは子供部屋は用意していなくて、ここをお勉強用のスペースにということで。
実際にはこの手前に、同じくらいのサイズのキッチンスペースとダイニングスペースがそれぞれありまして、全体で30畳ちょいのスペースになってるんですが、そこまで描くとかなり大変になってしまうので、とりあえずはここまでで。
で、このリビングの真ん中に本棚を置いてスペースを区切ってみると、こんな感じになります。
サングラスのおじいちゃんには特に意味はありません。
単に部屋の中央に本棚を置くだけだとあまり意味がないとは思うんですけれど、もしかして、これをもっと発展させて、半個室的な感じにまで持っていくという案はありかもしれないなと。
例えばこんな感じ。勉強机の上にロフトベッドを作って、
で、本棚の下部をカウンターテーブル状にして、その下にもベッドを作って、
このままだと、ちょっとプライベートスペースが確保できてなさ過ぎる気もしますけど、もしかして小学校の途中くらいまでは、このくらいの「半個室」な感じでもいいのかもとも思いまして。
左の部屋はこんな感じ。
かなり狭苦しい感じになっちゃいますけれど、まあ、ちょっと本を読んだり、夫婦2人でお茶するくらいなら、このくらいでも十分ですから。
椅子の向きは逆の方が良いですかね。
当面は右側のスペースを2人共有で使わせて、親の目も十分届くようにしておきつつ、もう少しプライベートが必要になってきたら、棚に背板を付けて完全な個室っぽくして、最終的には、左右の部屋を1人1部屋づつでそれぞれ使うようにする、なんて感じに段階的に使い方を変えていくというのはどうかなと。
過渡期の2人1部屋状態はもうちょっと検討が必要そうな気がしますけど、最終形の左右各1部屋の形は、狭小住宅の子供部屋アイディアとしては結構ありな気がしますね。
ということは、本当にこうする場合、残りの20畳ちょいのダイニング・キッチンをリビング・ダイニング・キッチンとして使わなきゃならないわけですか…。最初の写真のお宅の広大なリビング・ダイニングと、我が家のリフォームアイディアとの、このくっきりとしたコントラスト、なんかちょっと切ない気にさせられますな…。
( Photo #1-3 via TOM HURT , Photo #4-#9 ©juutakudesign )