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落水荘

©KlausNahr

フランク・ロイド・ライトの建築の代表作の一つに、落水荘という建物があります。
カンチレバー(片持ち梁)構造を用い、その下に川が流れ、それが滝へと続く、非常に特徴的な建築物です。

©Matija Grguric

この建築には多くの特徴があるのですが、中でも面白いものをいくつかあげてみたいと思います。

・1階、2階、屋上、全てのフロアに、広いテラスが設けら、全てのテラスからは滝が眺められる。
・テラスと屋内のフロアは、段差の無い、フラットな造りとなっており、テラスもリビングの一部として使用される事を意識している。
©johncarljohnson

©Camryn Darkstone

©Matija Grguric


・リビングの窓は大きく、天井は低く作られている。低い天井はリビング内部の人間に圧迫感を与え、リビング内にいる人間の意識が、大きな窓を通して自然と外へと向かうことを意識している。
・リビングから直接水辺へと降りて行く事ができる階段が設けられている。
©paul-simpson.org

©pablo.sanchez

リビングからの階段で水辺に降りた場所からの風景はこんな感じです。
©shadysidelantern


この建築物をみたとき、どうしてもまず、家の下に川と滝がある、という点に意識が行ってしまいます。しかし、建物の特徴をみていくと、実際にロイドが行なった事は、住む人の生活のイメージすること、そして、ある明確なコンセプトを具現化し、それを感覚に働きかける方法を考えた、ということなのだということが良くわかります。


この家の主であるカウフマンは、ロイドに対して、「滝を眺めて過ごしたい」という要望を出したそうです。それに対してロイドは、「滝と共に暮らす」家を造った、と言ったと言われています。


僕は建築に関しては全くの素人ですので、単なる素人考えになってしまうのですが、ロイドは、「滝を眺めて過ごしたい」と言われたときに、単に滝が眺められる様にレイアウトすることを考えたのではなく、人間がその家の中に入ったときにどんなことを感じるのか、その家の主が、その家の中でどの様な生活をおくるのか、というところから考えはじめたのでは無いかと思います。その結果がこのテラスであり、その結果がこのリビングであったのだろうと思います。


優れた建築家の建てた建物は、僕たちが暮らす自宅とは大きくかけ離れた存在の様にも思えます。しかし、その建物が何故そのような形になったのか、ということを想像してみることによって、自分たちの自宅を、より魅力的なものにすることに役立つ「何か」を得る事ができるのではないかと思います。





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冷蔵庫

©boltron-

少し考えていただけば解ることだと思いますが、家の中に置かれている家具や家電の中で、冷蔵庫ほど、その設置場所をあらかじめ考えておく必要があるものは他には無いと思います。

・毎日必ず頻繁に使用するものなので、使い勝手の良い場所に置かなければならない。
・最低でも奥行きが6〜70cmはあり、"ちょっとしたスペース"には絶対に置けない。
・高さも180cm程度あり、(置き場を考慮しないと)非常に圧迫感がある。

冷蔵庫を置く場所というのは、キッチンの角スペースか、又は、シンクや食器戸棚等の間をあらかじめ冷蔵庫置き場として開けていた様な、そういった専用スペースとして確保されていなければいけない、ということです。


僕の自宅では、容量500リットルくらいの、結構大きい冷蔵庫を使用しています。
冷蔵庫

この位のサイズがあれば、4人家族では十分な大きさなはずなのですが、現実はそんなに甘くありません。冷蔵庫の中には日々様々な食べ物が吸い込まれて行き、そこにお酒類や調味料、保存系の食品などがどんどんと追加されて行きます。コストコなどに行って食材を買い込んだりした日には、あっという間に冷蔵庫はパンク状態になってしまいます。


冷蔵庫の容量問題を解消する一番簡単な手は、二台目の冷蔵庫を購入してしまう事です。最近の冷蔵庫は、販売価格も落ち着いている上に省エネ性能もかなりアップしており、高さ100cmくらいの小さなサイズのものであれば、本体の価格が1〜2万円程度、年間の電気代も5千円程度でおさまってしまいます。


そこで再び問題になるのが、前述の冷蔵庫置き場です。
普通、家には冷蔵庫置き場は一カ所しか無いのではないでしょうか(豪邸は別ですが)。すると、二台目の冷蔵庫を買いたいな、と思っても、その置き場所に困ってしまいます。
かと言って、キッチンやリビングと遠く離れた場所に冷蔵庫を置いても、使い勝手が悪くて困ってしまいます(玄関脇のウォークインクローゼットの中に、保存食品専用の冷蔵庫を置いて、必要なときにたまに取りに行く、という手はあるかもしれません。)。


その問題を解決する方法は二つあります。
一つは、家を建てる際に、あらかじめエクストラの冷蔵庫置き場を作っておくことです。ダイニングやリビングの一角に、「いざとなったらココに二台目の冷蔵庫を置こう」という場所を作っておく、という方法です。


もう一つは、リビングやダイニングに唐突に現れても違和感の無い冷蔵庫を探す、という手です。

僕個人としては、前面がガラスになっている、バーなどにある様な冷蔵庫ならば、ダイニングの一角に唐突に現れても許せるのではないかと思っています。発想の転換で、「見せる冷蔵庫」にしてしまう、ということです。
©[puamelia]

©Eilidh B

この位大きい冷蔵庫だと、例えガラスドアのデザイン性の良いものでも、二つ置くのは結構難しいかも知れません。やはり、高さ100cm弱位のコンパクトなものが、圧迫感も少なくて良いのではないでしょうか。

または、この写真の様な、ポップアートの題材にされそうな原色の冷蔵庫、という手もあるかもしれません。
©G & A Sattler


こういった冷蔵庫をダイニングにおいておいて、牛乳、お茶などのソフトドリンクや、ビールやワイン、シャンパンなどのアルコール類、おつまみの類い、加えて冷えたグラスでも納めておけば、一台目の冷蔵庫のスペースがかなり広くなるのでは無いでしょうか。来客の際など、お客さんにも勝手に開けてもらっても良い冷蔵庫、ということにしておけば、何かと便利です。


二台目の冷蔵庫があれば、コストコで思いっきり大きい牛肉の固まりを買い込んだり、シャンパンやスパークリングワインを買い込んで常に冷蔵庫で冷やしておく、ということもできる訳で、日々の食生活を、もっと楽しくグレードアップさせることができると思います。

どうでしょう?





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